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元気印中小企業


微細・超精密加工で世界トップレベル目指す [森川製作所]

森川孝行社長

森川孝行社長

会社名 (株)森川製作所
代表者 森川孝行社長
業種 治工具、金型、精密機械部品の加工業
所在地 千葉県白子町八斗2484
電話 0475-33-6651

加工精度はナノレベル

 森川製作所は1980年の創業以来、一貫して高精度加工に挑戦し、世界最高峰の切削加工技術を有する技術開発型企業として存在感を高めている。加工精度は世界に先駆けてナノ(10億分の1メートル)レベルを実現。さらに技術力を武器にニッチ市場を開拓し、国家プロジェクトの中核部品の加工を担うまでに成長した。幾多の景気後退のピンチをチャンスに変え、09年3月期まで黒字経営を続けている。その背景には、経営者のモノづくりにかける情熱と技術的な差別化戦略がある。飽くなき技術開発の研鑚で「微細・超精密加工では世界に通用する技術の確立を目指す」という。
 森川社長は根っからの機械好きで負けず嫌い。叔父の家にあった旋盤を使って遊び道具のベイゴマの中心を削って芯を出し、回転を上げようと工夫したことでモノづくりの面白さに目覚めたという。それをきっかけに一日でも早く現場で機械を操る仕事がしたいという思いが募って23歳で独立し、同社を設立した。
 今や精密加工を手がける国内で指折りの中小メーカーに成長。半導体や液晶の製造装置に使われるマルチノズルといった超精密部品の加工をはじめ、超高精度が求められるレンズ用金型を扱っており、加工精度はナノレベルを実現している。

的確な経営判断と差別化戦略

 現在、高エネルギー加速器研究機構(KEK)や理化学研究所では、国家プロジェクトとして高エネルギー物理学の将来計画構想「電子・陽電子リニアコライダー」の技術開発に取り組んでいる。森川製作所はその基幹部品であり、電子を効率よく加速する「Cバンド小型加速管」や「Xバンド加速管」の最終加工に携わっている。他をよせつけない技術力を証明する一つであり、大手企業と肩を並べるまでの存在感を示している。こうした技術を基盤に安定した事業を展開する背景にはタイムリーな設備投資の経営判断がある。
 ITバブルが崩壊した2000年には「ピンチの今こそがチャンス」と考えて第2工場を建設。「クラス8000」のクリーンルーム内にプラスマイナス0.3度の恒温室を設け、ナノ加工に対応した最新の設備を導入するなど高精度に挑戦する礎を築き、揺るぎない成長路線を見いだした。
 さらに技術的な差別化には戦略がある。6年をかけて同業他社の加工技術のデータを蓄積してデータベース化。これを分析して研鑽を重ねた。だからこそ「負けない自信はある」。100年に一度といわれる経済危機に見舞われても同社は揺るがない。「景気後退はピンチながら、考え次第でチャンスになる。不況をバネに成長した経験もあり、守りを固める中にもチャンスを見いだせば、攻めに転じる」という。

超精密5軸マシンを使ったドライ加工では設定単位が「1ナノメートル/0.0001度」と高精密を実現

超精密5軸マシンを使ったドライ加工では
設定単位が「1ナノメートル/0.0001度」と高精密を実現

Onepoint

切磋琢磨で社員の士気を高める

 同社の高い技術力の源の一つには、独自の人材育成プログラムがある。社内試験を導入し、入社4年目以降の若手社員を対象に年2回、学科と実技の試験を実施。切削加工などの実技で森川社長が設けた精度基準を上回れば、その分だけ賞与を上乗せする。切磋琢磨で社員の士気を高め、モノづくりの腕を磨かせようというのが狙いだ。
 従業員の平均年齢は31.5歳。ここ8年間で27人を採用している。同社製品の多くは一品料理。NCマシンを使えば一般的には効率的ながら「場合によってはマニュアル機を使った方が利益を生むこともある」。それを見極める目を肥やし、腕を磨かせるという。


掲載日:2009年8月19日

加工業千葉県

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