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元気印中小企業


アナログ手法で世界トップクラスの精度を実現 [第一測範製作所]

木村敬知社長

木村敬知社長

会社名 (株)第一測範製作所
代表者 木村敬知社長
業種 精密測定機器製造業
所在地 新潟県小千谷市大字坪野826-1
電話 0258-84-3911

ラッピング技術を磨く

 第一測範製作所は、第二次大戦中の1944年に精密測定機器メーカーとして産声を上げた。創業以来続く、ねじの精度を検査する測定器「ねじゲージ」は国内トップシェアの約30%を誇る。
 05年には測定器で得たノウハウを横展開し開発した、割り出し精度0.2秒という世界トップクラスの「超精密角度割出台」が「第1回ものづくり日本大賞」で経済産業大臣賞を受賞。同社の知名度は一躍、全国区になった。最小0.1ミリメートルの内径測定ができる「光学式小径内径測定器」などの製品群は「ISSOKU」ブランドとして、信頼を得ている。
 第一測範の名を日本全国に知らしめる契機となった割出台とは、数値制御(NC)旋盤やフライス盤を使った切削加工時にワーク(加工対象物)を一定のピッチで回転させる時の角度を割り出す装置。同社が開発した「超精密角度割出台」は、上下にある720枚の歯がすき間なくかみ合わさり、正確な角度を割り出す。0.2秒(分度器の一目盛りの1万8000分の1)の割り出し精度は、例えるなら「300キロメートル先のゴルフ場のカップに一打で入れられるほどの正確さ」(木村敬知社長)という。開発した割出台は、レーザープリンタの心臓部にあたるポリゴンミラーの角度測定に多く活用され、同プリンタの描画精度の向上に貢献している。
 この精密加工を可能にした要因のひとつが、同社の誇る「ラッピング(鏡面加工)技術」だ。微細なパウダー状のラップ剤を使って金属表面を人の手で研磨する方法で、「経験やノウハウ、手先の器用さが必要。また1000分の1ミリメートルの世界になるので、想像力が何より重要になる」(同)という。同技術は経験と感覚が物を言う。そのため同社は、数年間にわたるオン・ザ・ジョブ・トレーニング(OJT)での地道な訓練を実施し、技術力の底上げを図っている。

測定技術が精度を下支え

 同社の精密加工を支えているもうひとつが、測定技術だ。出来上がった装置が設計通りの寸法に収まっているかを検査する。精密装置の製造は、精密な測定ができてこそ。「私たちは製品を売っているのではない。『寸法』という物差しを売っている。寸法は製品をつくる際の基準となるもの。責任は大きい」との木村社長の言葉からすれば、測定技術は同社にとって最後の砦。そのため、製品の精度を保障する精密測定室は温度20度C、湿度50%を24時間・365日自動管理している。金属の膨張を防ぐためだ。また、「通常なら1ヵ所だけで済む検査も6ヵ所程度行う。検査回数も3回は実施するようにして精度を上げている」(石原健二品質保証課長)という。
 検査機器の性能は日々進化している。「しかし、最終的には人の目。アナログだがそれが重要」と木村社長は強調する。世界トップクラスの微細加工技術をもつ第一測範。その技術力は意外にも、何より"人の力"によって支えられている。

第一測範が誇るラッピング技術

第一測範が誇るラッピング技術

Onepoint

精度を出すのは、人の手

 計測機器などで国内外からの定評を得るまでに成長した第一測範製作所。その秘密を探ると意外にも、デジタル時代にあってアナログ的な手法の中に答えがあった。


掲載日:2009年8月 5日

新潟県製造業

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