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元気印中小企業


重金属の不溶出技術で世界に羽ばたく [ソフィア]

池田穂高社長

池田穂高社長

会社名 (株)ソフィア
代表者 池田穂高社長
業種 土壌改良剤製造業
所在地 東京都豊島区駒込3-3-17
電話 03-6426-1315

自然由来の鉱物を使い土壌改良

 ソフィアは、土壌汚染の原因となるヒ素や六価クロムなどの重金属を水に溶けにくくする不溶化資材の開発、製造を手がける金沢大学発ベンチャーだ。02年に設立し、翌年には金沢大学技術移転機関(TLO)初の認定企業となった。
 浄化剤は、自然界に存在する結晶性鉱物や層状鉱物を主原料にした資材など用途別に多彩なラインアップを揃えている。いずれの鉱物も重金属と親和性をもち、結合しやすいという特徴がある。同資材がヒ素などの重金属を包み込み凝固することで、溶出化を防ぐ。北海道大学内にあるソフィア北大研究室が実施した酸添加溶出実験(100年分の酸性雨に相当)では、環境省が定める溶出量の基準値「1リットル中0.01ミリグラム」を下回る結果を出した。

海外展開も積極化

 重金属を特殊な環境浄化剤で包み込み不溶出化する資材の開発は、素材系企業を中心に進んでいる。ただ、材料に鉄系吸着材を混ぜたものが多く「(安全ではあっても)土中に混入させることには抵抗のある顧客もいる」(池田穂高社長)。一方、同社の浄化剤は自然界に存在する鉱物を主原料にしているため、「製品としての安定性がある」(同)という。
 また通常の浄化剤に比べ、汚染土壌に使用する量が少量でも不溶出化できるところも強みのひとつとなっている。「一般的な浄化剤は、汚染土壌1キログラムに対して、10-15%程度混合させることが必要だが、開発した浄化剤は2-5%で済む。その分コストダウンを図ることができる」(同)という利点がある。
 現在、同社が力を入れているのが、吸着層工法という土壌改良法。開発した浄化剤と土壌とを混ぜ合わせた混合土を底部に敷き詰め、その上を汚染土壌で覆う。上部から染み出してくる重金属を含んだ水を混合土がキャッチし、不溶出化することで地下水への汚染を防止する。施工費は、1平方メートルあたり3000-5000円で、汚染土壌全体を処理する従来の工法と比べて「3分の1のコストダウンができる」(同)。すでに岐阜県、福島県、島根県で施工実績がある。
 アジアを中心とした海外展開にも注力する。大手総合商社と連携し市場開拓を急いでおり、「すでに数件のプロジェクトが進行中」(同)だ。同社の売り上げ全体に占める海外売上高は現在のところ「1-2割程度」(同)だが、今後さらに引き上げていく計画だ。
 土壌環境保護の憲法とも言える「土壌汚染対策法」が09年3月に改正され、汚染土壌を指定区域外に搬出する場合の要件が厳格化された。そのため同社は「土壌を外に運ばず、現場で不溶出化する需要は増加する」(同)とみている。法律改正という追い風を背に、2012年の株式上場、売上高16億5000万円を目指す。販売代理店を現在の9社から2012年までに約3倍の25社まで増やし、営業体制を強化する方針だ。

ソフィアが開発した土壌改良剤

ソフィアが開発した土壌改良剤

Onepoint


産学官連携のメリット生かす


 大学発ベンチャーとしてスタートしたソフィア。設立から7年が経過するが、産学官連携という形で起業できたことに「多くのメリットがあった」(池田社長)と振り返る。「大学が実験、評価することでデータの信頼性が高まることや人脈が広がるなど利点がある」(同)。今後も各地方の大学と連携する計画という。産学連携のメリットを生かし業容拡大を図る。



掲載日:2009年7月30日

東京都製造業

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