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元気印中小企業


世界が認める高級革鞄 [大峽製鞄]

大峡廣男社長

大峡廣男社長

会社名 大峽製鞄(株)
代表者 大峽廣男社長
業種 革鞄、革小物製造業
所在地 東京都足立区千住4-2-2
電話 03-3881-1191

厳選素材と高い技術から生まれる革鞄

 東京・足立区の大峽製鞄。熟練した職人の手作業による高級革鞄と革小物で知られる。大峽製鞄の名前を一躍有名にしたのが、昨年発行された『愛子さまの「お持ちもの」』。愛子さま愛用のおもちゃや身の回りの品々を紹介する同書の中で、学習院初等科のランドセルとして、大峽製鞄のランドセルが紹介された。
 同社は学習院の他にも、早稲田実業、慶應義塾、筑波大学附属など10校を超える小学校の指定ランドセルを作製している。指定校以外でも、同社のランドセルは人気が高い。「子供の初めての持ち物として、いいモノに触れさせたい」という親の思いが見て取れる。
 ビジネスバッグや革小物も、同社ならではの逸品が揃う。「丁寧な仕事」、「超一級の素材」、「シンプルなデザイン」をポリシーとして、全国に顧客を広げている。一つひとつ手作業で生産するため、量産はできない。価格も数万円から高価なものだと数百万におよぶが、根強いファンを獲得している。
 世界に通用する大峽の高級革鞄や革小物。素材と技術はどこにも引けを取らない。

ブランド化への取り組み

 高級路線に特化して、新たな取り組みを始めたのには理由がある。バブル崩壊後、問屋の衰退とともに製造業はもろに影響を受け、鞄作りを続けられない職人やメーカが続出した。
 請け負った製品を生産するだけでは、この先も景気や市場の動向に左右され、経営困難な状況に見舞われるだろう。そうなれば職人の育成や技術の継承も難しくなる。こうした状況を回避するために、同社は“高い技術”という強みを生かし、まわりの環境に左右されない経営に切り替えた。高い技術を生かして上質な製品に集約し、世界に通用する大峽ブランドの確立に向けてスタートした。
 社長と専務は、ヨーロッパの皮革工場をまわり、大峽の製品にふさわしい最高級の革を探して歩き回った。
 現在、取り引きがあるのは、イタリア、フランス、ドイツ、イギリスなど、ヨーロッパでも指折りの皮革工場。良質な素材を使って熟練工が丁寧に仕上げるため、大量に生産することはできない。スーパーブランドから注文がきても、量がまかなえないと受注を断ることも少なくないという。
 「どれだけ親しくなっても妥協しない、高いプロ意識を持っている」と、大峽社長が寄せる信頼は厚い。
 素材と技術を誇る一方で、デザインや仕様も譲れない。内外のデザイナーやアドバイザーを起用し、シンプルなデザインながらも、パーツのデザインや金具使い、カラー展開などに独自のこだわりを表現する。服飾評論家の故落合正勝氏もアドバイザーとして、製品のディレクションに参加していた。
 フランス人のあるデザイナーは、「エルメスのバッグと遜色ない」と絶賛し、イタリア・ボローニャで開催される革の展示会では、「ヨーロッパ中を探しても、このような素晴らしい鞄は見つからないだろう」と言われた。日本人の手先の器用さと丁寧な仕事に、ヨーロッパの人たちも驚きを隠せなかった。
 高級な素材と熟練した技術。揺るぎない基盤の上に新たなソースを加味して、今後も同社でなければ作れない製品に取り組んでいく。

熟練した職人による丁寧な仕上げ作業 仕上がりの美しさに差が出る

熟練した職人による丁寧な仕上げ作業
仕上がりの美しさに差が出る

Onepoint

若手職人の育成に力

 近年、大峽の鞄の魅力を知って、門をたたく若者が増えた。同社は技術を継承するために、若手職人の育成にも意欲的だ。若手職人に製品を作らせ、顧客に披露するイベントを開いている。一から製品を作ることで、難しさと面白さを経験させようという試みだ。「1枚の革と製品との違いに面食らった」(新人職人談)。仕事への情熱が一層膨らむ。
 販路についても、新しいアプローチを計画中。現在、百貨店を中心に販売を行っているが、直営の路面店で製品を展開したいと考えている。製品の魅力をPRする拠点の実現に向けて、構想を膨らませている。


掲載日:2009年7月15日

東京都製造業

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