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元気印中小企業


独特な経営手法で中小企業の可能性を探求 [ニッセイエコ]

浅野高志社長

浅野高志社長

会社名 (株)ニッセイエコ
代表者 浅野高志社長
業種 プラスチック成形業
所在地 神奈川県藤沢市用田475
電話 0466-48-7572

 ニッセイエコは熱可塑性プラスチック製品の製造・販売が主力。顧客の細かなニーズに応え、短納期かつ安価な製品提供を常に心掛けてきた。
 これを実現させるために同社が取り組んでいるのが「オールインワン工場」だ。生産設備、材料、金型など、あらゆる生産資源の内製化を図り、自給自足・独立独歩の企業精神をはぐくんできた。

オンリーワンの製品と技術

 材料開発では「エラストマー」というゴムとプラスチックを合わせた素材開発に力を入れる。研究開発を重ね、08年6月にポリ塩化ビニール(PVC)を使わない環境配慮型の配線保護チューブ「ECO-1(エコワン)」を完成。同製品は耐久性を高めるための電子線照射架橋を行わずに、従来品と同様の耐久性を実現。耐摩耗性はPVC製品に比べ5倍に向上し、製造コストも半減させた。
 さらに、エコワンはアメリカ保険業者安全試験所(UL)のチューブ規格「224」で、105度C/600ボルトの定格を日本で初めて取得した。
 金型開発では工作機械を導入し、内製化している。例えば、射出成形金型では、金型のつなぎ目であるパーティングラインが肉眼で確認できないほどの精度を実現。金型の内製化は「生産コスト削減はもちろん、顧客の要望に迅速に応えることが可能になった」(浅野高志社長)という。

不況はチャンス

 同社は現在、国内外に22の生産工場やグループ会社を持つまでに成長。08年8月期の売り上げは21億4800万円と過去最高を記録した。それでも、昨今の不況は同社の業績にも重い影を落とした。08年12月には売り上げが半減。成長路線からの転換を迫られた。
 しかし同社は、この状況にも迅速な対応を見せる。売り上げがダウンした月から幹部自ら賃金の30%カットを実施。一般社員には社内委員会として設立した「省経費委員会」を通じて、残業時間の削減などで月に1000万円の経費削減を決定した。「社員の協力もあり、3月は削減目標をほぼ達成できる」(同)としている。
 社員の理解が得られるのも、稲村道雄会長が築き上げた「大家族主義」という理念があるからだ。会社を一つの家族と見立て、皆が協力して家計を切り盛りしていく。「家計が苦しくなれば、家族が協力するのはごく自然なこと」(同)と胸を張る。
 「不況こそチャンス」—。浅野社長は自信を持って語る。製品が売れない今こそ経営資源を研究開発に集中させる考えで、現在の新規開発案件は15件に上る。従業員同士の競争意識を高めるため、プロジェクトリーダーは立候補制。自分で定めた期間内に目標を達成できれば、報奨金を出す仕組みを構築した。
 景気はいずれ回復基調に向かうだろう。その時に「他社を10歩ぐらいリードしているようなポジションにいられれば」(同)と自らを、そして社全体を奮い立たせる。

PVCを使わない環境配慮型の配線保護チューブ「ECO-1」

PVCを使わない環境配慮型の配線保護チューブ「ECO-1」

Onepoint

期待される新社長の舵取り

 独特な経営手法で急成長を遂げてきたニッセイエコ。材料や金型制作を自社でまかなうシステム「オールインワン工場」などはその端的な例だ。08年11月には稲村会長から、浅野社長にバトンが手渡された。ただ、就任直後から未曾有の大不況に見舞われ、苦しい舵取りが続いている。それでも「不況はさらなる飛躍を遂げるチャンス」とし、あくまで前向きな構えを見せる。浅野社長の力強い号令のもと、全社員が力を結束させ「100年に一度の大躍進」につなげる。


掲載日:2009年6月 3日

神奈川県製造業

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