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元気印中小企業


「はかり」で人々の健康づくりに貢献 [タニタ]

谷田千里社長

谷田千里社長

会社名 (株)タニタ
代表者 谷田千里社長
業種 家庭・業務用計量器などの製造、販売業
所在地 東京都板橋区前野町1-14-2
電話 03-3968-2111

 2008年4月、厚生労働省によってメタボ検診が導入された。行政の健康増進への取り組みは活性化し、人々の健康への関心も高まる傾向にある。
 タニタは今から50年前に、家庭用のヘルスメーターを開発、製造。それ以来、健康増進にまつわるさまざまな計量器の開発と普及に取り組んできた。同社が現在、展開する製品は体重計、体脂肪計、歩数計、体温計、血圧計を始めとした健康関連の「はかり」。この「はかり」を通して、人々の健康増進に努めている。

「はかり」に特化し他社製品と差別化

 タニタが家庭用の体重計−ヘルスメーターを発売したのは1959年。ヨーロッパで普及していた体重計を基に同社が開発した。命名したのも同社である。英語で体重計はweighing machineだが、 重量よりも健康を目的とする意味を込めた。
 92年には、世界初の体脂肪計の発売に漕ぎ着けた。ちなみに「体脂肪」ということばも名付け親は同社だ。脂肪計を発音した際、「死亡」を連想させ紛らわしいことから「体脂肪」としたが、今ではすっかり定着した。さらにその11年後の03年には、体組成計を発売。体脂肪率のほか、筋肉量や推定骨量、内臓脂肪、基礎代謝量などを測定できるようになった。
 このように健康増進を目的とした「はかり」を次々に開発し、この分野で不動の地位を築き上げてきた。計量器を生産するメーカーはあっても、健康関連の計量器に特化しているところは数少ない。同社は新しい機能を開発し性能を高め、製品に付加価値をつけて、他社製品との差別化を図ってきた。
 例えば、50グラム単位で測定できる体重計。ゆっくりと体重を減らしていくのが理想とされるダイエットでは、わずかな体重の変化も計量できる体重計が望ましい。また体組成計は、各部位毎に脂肪率、筋肉量を測定することができる。この機能によって、身体の左右のバランスを知ることが可能だ。こうした製品の高い機能は同社の強みである。他社製品の追従を許さない。

新しい取り組みに意欲的

 谷田千里社長が就任したのは、08年5月。その1年前まで、アメリカ・シカゴの事業所に赴任していた。日本に戻り役員に就いて、1年で社長に就任。戸惑いはあったというが、これまでに無かった試みを導入し、新たな風を吹き込もうと奮起した。
 就任後すぐに待ち構えていたのが、ヘルスメーター発売50周年のイベント。最新の技術や機器に触れながら、健康への認識を高めてもらおうという趣旨のイベントだ。お台場の複合施設内で、ファッションショー仕立てでヘルスメーターの変遷を紹介したり、声優によるトークショーなどを絡めながら、さまざまな切り口で計量器を紹介し、多くの来場者を動員した。
 また動画配信サービスのニコニコ動画に、自社のコミュニティサイトを開設。健康にまつわる動画コンテンツを配信しながら、ユーザーの声を集め製品やサービス開発に反映しようという狙いだ。社長自らもコンテンツを立ち上げ、製品を使った性能実験などの動画に出演。「コミュニティ参加者のコメントにへこむことも」というが、さまざまな反応や意見を集めることができるメリットは大きい。
 これまでのタニタに無かった試みに、開設当初は社内から戸惑いの声も聞かれた。しかし、半年間で600人の登録者を見込んでいたところ、3カ月で3500人の登録があり、短期間での反響の大きさに、社内の反応も一転した。
 ヘルスメーター50年の変遷にも垣間見られる、製品への探究心と健康への配慮。こうした理念を貫きながらも、新風を吹かせるタニタは、新しい挑戦を果敢に続ける。

ニコニコ動画に出演する谷田社長。
体重を計測するなど自ら実験台となって、製品の紹介に努める

ニコニコ動画に出演する谷田社長。
体重を計測するなど自ら実験台となって、製品の紹介に努める

Onepoint

PRも革新的に

 現在、同社が力を入れているのが、尿糖計の普及。糖尿病患者および予備軍の増加は著しいといわれてる。これまで、小さな針を使って指から採血する検査方法が主流だったが、同社は、いつでもどこでも尿糖値が計れる機器を開発した。手軽に簡単に測定できることで、血糖値をコントロールし糖尿病を予防するというものだ。
 年度毎に発行するカタログの表紙にも、尿糖計の写真を起用した。尿を使う測定器をカタログの表紙に掲載するのはいかがなものかという意見もあったが、自社の方針を明確に示すことにした。
 改革、変化に挑戦するタニタ。この先どんな試みに挑むのか期待される。


掲載日:2009年5月13日

東京都製造業

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