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元気印中小企業


夢の紫外線LEDを世界で初めて量産 [ナイトライド・セミコンダクター]

村本宜彦社長

村本宜彦社長

会社名 ナイトライド・セミコンダクター(株)
代表者 村本宜彦社長
業種 UV-LED製造業
所在地 徳島県鳴門市瀬戸町明神字板屋島115-7
電話 088-683-7750

開発成功は2社のみ

 電圧を加えると発光する半導体素子の一種である発光ダイオード(LED)は、光の3原色であるRGB(赤、緑、青)が青色LEDの開発で出揃い、市場が急速に拡大している。ナイトライド・セミコンダクターはさらに先を行き、青色LEDの市場規模を超えるとみられる紫外線LEDを開発、世界のトップを切って一部量産に入った注目企業だ。
 同社は青色LEDの開発者、中村修二氏の恩師である酒井士郎徳島大学工学部教授が開発した窒化ガリウム半導体を事業化するために設立した産学協同ベンチャー。米国の投資ファンド、カーライルグループが日本で初めて投資した企業でもある。
 紫外線LEDは青色LEDよりも波長が100ナノメートル(ナノは10億分の1)短く、RGB3原色をすべて出すことができるため、従来のLEDに取って代わることができる。また、白色発光に使えるため、次世代照明材料としても有望視されている。現在、紫外線LEDの開発に成功している企業は、世界でも同社と青色LEDを生産する日亜化学工業(徳島県阿南市、小川英治社長)の2社しかない。

2015年の蛍光灯代替狙う

 同社は01年1月に光の波長が350ナノメートルで、出力が0.1ミリワットの性能を備えた紫外線LEDを開発した。現在は鳴門工場(徳島県鳴門市)で、光の波長が355ナノメートル、360ナノメートル、365ナノメートル、370ナノメートル、375ナノメートルの五つの紫外線LEDのベアチップの量産に乗り出している。
 村本宜彦社長は「当面、紙幣の識別装置や樹脂硬化装置、光触媒と組み合わせた空気清浄機など向けに販売していく」方針だ。ただ、ベアチップだけでは大きな売り上げが見込めないことから、紙幣の識別装置向けにベアチップと偽札検知センサーを組み合わせたユニット製品を販売するとともに、医療やバイオ分野の応用製品開発も進めている。
 同社が事業の本命とにらんでいる白色照明については、中期的な課題として取り組む。LEDを利用した白色照明はポスト蛍光灯とみられ、開発に成功すれば大きな市場を開拓することができる。そのため、白色照明用LEDの開発に向けてメーカー各社がしのぎを削っている。現状では紫外線LEDや、RGBを組み合わせて白色を発光させるなど4通りの方法が考えられる。
 紫外線LEDが材料として優位な立場に立つためには、発光効率を一層改善することが必要だ。村本社長は「2010年には出力でも他の方法を超え、2015年には白色LEDを使った照明を製品化したい」という。  同社の売上高はまだ3億円(08年3月期)に過ぎない。村本社長は「簡単にマーケットはできない。今が“生み”の苦しみの時期」と笑う。「これまで半導体の生産は大企業の領域で、個人やベンチャー企業が手がけることは見当はずれとみられていた。だからこそ、成功させたい」と意気込みを見せる。

紫外線発光ダイオード(LED)

紫外線発光ダイオード(LED)

Onepoint

開発レベルアップと用途開発が課題に

 ナイトライド・セミコンダクターの紫外線LEDを使った白色照明の開発は数年先になる。開発に成功すれば、青色LEDの波及効果を超える可能性があり、同社の製品開発動向が注目される。問題は夢の白色照明の市場が形成されるまで、どのように事業運営を進めるかだ。紫外線LEDの用途を幅広くみつけることができれば、その次には急成長の可能性を秘めている。


掲載日:2009年5月11日

徳島県製造業

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