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元気印中小企業


取引先がうなる品質管理体制で受注確保 [杉並電機]

福田礼彦社長

福田礼彦社長

会社名 杉並電機(株)
代表者 福田礼彦社長
業種 電機通信機部品製造業
所在地 東京都羽村市緑ヶ丘3-5-12
電話 042-555-2271

刃先と人にこだわり高精度でプレス加工

 「金型は生き物。社内のすべての要素が関連していると言ってもいい」(福田礼彦社長)—。杉並電機は携帯電話などに利用されるコネクター部品の金型を設計・製造し、プレス加工まで手がける。特に得意とするのはコネクターを保護する外枠部分など、複雑な構造で強度が必要となる小型部品。創業してから半世紀にわたり培ってきた技術力でコネクターの進化を支えている。
 景況悪化に伴い受注の見通しすら立たない中小企業が少なくない中、昨年で月平均10億ショットだった同社のプレス機のパンチ数は09年2月現在、月7億ショットを維持。大手の生産管理担当者が見れば誰もがうなるという生産現場での徹底した品質管理へのこだわりが、コネクターメーカーとの信頼関係の構築につながった。
 順送プレスの加工精度を左右するものとして、まず挙げられるのは金型と刃先の間の状態だ。打ち抜きに使う金型は特殊な研磨方法で鏡面状態に仕上げて使用する。そのために研削盤の心臓部となるテーブル部分の管理に細心の注意を払い、平行度を寸分でも狂わないように管理している。また、部品の材質ごとに加工油を選択するなど、細かい点で独自のノウハウを活用。刃先を最良の状態にした上で生産性を落とすことなく、サブミクロンの精度を出している。
 設備とともに品質に対する従業員の心構えにも気を配る。作業者はCADの図面をもとに、加工プログラムの作成から機械操作まですべて一人で担う。複数の人間が分担して取り掛かるよりスムーズに工程が流れるほか、精度に問題が生じた場合に責任所在も明確になることから、心理面での甘えが排除できるようになる。「精度を高めるには作業者の人間性を高める努力から始めなければならない」(同)と、社員にはしっかりとした礼儀作法や身だしなみも徹底させる。

多能工化への挑戦も

 社員32人の平均年齢は約30歳。毎年高校卒の新卒社員を1-2人採用している。09年初め、景況の悪化で大手からの量産試作の受注が一時的に冷え込んだ際に、舞い込んだ金型の仕事に生産現場は喚起した。若く活気あふれる仕事場で「社員が自らの技術をさらに高めようと、ひたむきに努力する姿を見せてくれる」(同)と、活躍ぶりに目を細める。
 特に生産状況に余力のある今は社内の技術者のレベルアップの好機ととらえ、若手の多能工化に挑戦している。プレスで16人、金型で11人の技術者にそれぞれほかの工程を経験させ、景気回復時に柔軟に人材配置ができるようにする。「作業の一連の流れを体得することで生産効率化への意識が高まる」(同)と成果を期待しながら、成長への布石を打っている。

独自の研磨方法で金型部品を鏡面状態に仕上げる

独自の研磨方法で金型部品を鏡面状態に仕上げる

Onepoint

挑戦の継続が成功のカギ

 海外勢が台頭するなど国内の中小プレス加工業者は激しい価格競争の波にさらされ、生き残りに向けた戦いが始まっている。大手からの技術要求レベルは今後さらに高まると予想される中で、福田社長は「注文を受けた仕事にできないと言わず、まずはやってみようとする姿勢が不可欠」と強調する。加工技術に対するプライドをもとに、挑戦を重ねていくことが中小メーカーにとって成長のカギになるという。


掲載日:2009年4月28日

東京都製造業

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