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元気印中小企業


部品洗浄分野に進出 [洲本整備機製作所]

番所利行社長

番所利行社長

会社名 (株)洲本整備機製作所
代表者 番所利行社長
業種 機械製造業
所在地 兵庫県洲本市宇山1-4-6
電話 0799-22-1467

独自ノズルで洗浄力アップ

 「2年後には売り上げを倍増し、従業員も65人から100人に増やしたい」。洲本整備機製作所の番所利行社長は積極的な経営にかじを切る。この発言の背景には、高圧温水洗浄機で部品洗浄分野に進出するという意欲的な取り組みがある。すでに試作品を完成しており、言葉の端々に自信がみなぎる。
 同社は1952年にスチーム洗浄を日本で初めて開発したメーカー。その後、高圧温水洗浄機を手がけ、これまで自動車整備工場や病院・福祉施設などに製品を供給してきた。自動車整備工場向け洗浄機が全体の60%、病院や福祉向けが20%、残りを食品工場や自動車販売店向けなどが占める。
 「あまり企業規模を大きくすることは考えない」(番所社長)との方針に基づき、これまでは堅実な経営に徹してきた。今後も大きな方針変更はないものの、新しい分野の開拓には関心が高く「さまざまなニーズをつかみ製品化していく」と意欲を見せる。部品洗浄分野への進出もこうした考えの一環だ。
 試作品は容器に部品を複数個入れ、装置にセットすると自動で温水洗浄を行う。一時間当たり2000リットルの高圧温水(80度Cで、8メガパスカル=メガは100万)を造り出す。特に同社が独自開発した回転式高圧ノズルを使うことで、洗浄力は従来の扇形ノズルの数倍に向上する。価格は300万円程度の予定。
 同社ではこの装置が送電線の絶縁部品として多く使われているガイシ洗浄に向くと判断、同分野の開拓に乗り出した。ガイシは長年使用すると汚れや塩分などが付着し絶縁性が悪くなる。このため定期的に取り換えて洗浄する必要がある。現在洗浄は手作業で行うケースが多く、手間がかかる。
 この作業向けに自動洗浄装置をアピールし、新たな市場を開拓する戦略だ。すでに使用テストに入っており、4月にも本格的に営業活動を始める。関西地区からスタートし、将来は全国の関連企業にPRして、作業の効率アップなどのメリットを訴えていく。

環境負荷低減をアピール

 その後は機械加工した部品の洗浄用にも売り込む。これら部品は切削油が付着しており、これを洗い流す用途の開拓を進める。現在、薬剤で洗浄しているケースがあり、高圧回転ノズルによる温水洗浄に切り替えることで、環境負荷を低減できる点をセールスポイントに拡販する。
 これら取り組みによって2011年10月期に部品洗浄だけで10億円の売り上げを見込む。さらに同時期の全社売上高は08年度比2倍の20億円を目指す。人員も大幅に増員し、100人体制にする。今後2年間は同社にとって大きな転換期となりそうだ。

省エネ性を高めた高圧温水洗浄機「エコ洗浄機」

省エネ性を高めた高圧温水洗浄機「エコ洗浄機」

Onepoint

事業承継は解決済み

 番所社長は規模の拡大は追わないとしながらも「私の代はそうであって、次の代は分かりません」と、すでに次世代へのバトンタッチを決めている様子。部品洗浄分野への進出は、その布石の一つともみられる。「大手企業が採用を抑えているこの時期に、大卒の技術系社員を採用したい」(番所社長)というのも、将来に備えての布石となる。中小企業にとって大きな経営課題である事業承継問題は、同社にとっては解決済みと言えそうだ。


掲載日:2009年4月22日

兵庫県環境製造業

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