本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 元気印中小企業

元気印中小企業


「環境」と「住空間」の融合、不動産の新たなステージへ [さくらホーム]

山本道夫社長

山本道夫社長

会社名 (株)さくらホーム
代表者 山本道夫社長
業種 不動産業
所在地 北海道札幌市西区八軒5条東3-7-34
電話 011-622-6377

思いを形にした住まいの提供

 札幌市中央区の高台にある閑静な住宅街、宮の森。緑豊かな地で1棟の新築物件が分譲されている。さくらホームが分譲する物件の価格は約2400万円。「住みたい街」として人気が高い宮の森にあって購入しやすい価格を打ち出す。「若い人に質の高い一戸建て住宅を提供したい」。山本道夫社長の思いを形にした物件だ。同社は不動産売買、仲介、管理、建物の新築、分譲がメーン。従業員6人のうち4人が宅地建物取引主任者で、仲介、新築などを合わせて毎年100-120戸を手がけている。
 新築物件が占める割合は約1割。材料メーカーや施工業者との冬場も含めた通年契約によって価格を抑え、「大手ハウスメーカーより2割-3割安い価格」(山本社長)で分譲する仕組みを構築。住み替え需要など仲介業務においても、本州や地元の大手マンションメーカーなどと組んで道内全域を網羅し、スピード感を持って顧客の要望に応える。「若い人の持ち家に対する意識も変化してきている。若者をターゲットにした新たなビジネスの枠組みをつくっていきたい」と、今後の不動産ビジネスの成長シナリオを描く。

住環境に次の一手

 不動産事業をベースにする同社が放つ新しい矢が「環境をキーワードにした住空間の提供」。その答えをひもとくのが、生ゴミ処理だ。山本社長はビジネスを通じて長年、一般家庭における生ゴミ処理の問題を見つめてきた。IH調理器、食器洗浄機など次々と便利な設備が家庭に導入されている中、山本社長は「次は生ゴミ処理機が来る」とにらむ。
 同社は05年に環境機器開発、販売の子会社バイオラファーを設立。東北大、スターエンジニアリング(茨城県)などと生ゴミ処理機「ラファテック」を製品化し、東北6県と北海道で販売している。腐葉土とバイオ菌を混ぜ合わせた粉末状の基材を使うこの処理機。基本構造は従来のものと大差はないが、生ゴミを処理する「アシドロ菌」が最大の特徴だ。
 酸性のアシドロ菌は高温下で活発に活動する性質で、アルカリ性の菌が死滅する温度下でも分解を続ける。寒冷地の生ゴミ処理機は冬場に菌が働かない問題があったが、処理時の発熱で凍結しない高い分解性能が売り。これまでに家庭用生ゴミ処理機1000台を出荷した。
 住宅の売買に携わる中で「北海道の厳しい冬でも安定した処理ができる処理機」を求めていた山本社長。道内でも各自治体でゴミ収集の有料化の動きが加速していることもあって、環境事業を新たな柱に育成する考えだ。不動産と環境機器。異なるように見える二つの事業。山本社長の視線は「環境」と「住空間」が融合する豊かな生活空間の提供を見つめている。

生ゴミ処理機「ラファテック」は、お弁当なら10-15分で処理する能力をもつ

生ゴミ処理機「ラファテック」は、お弁当なら10-15分で処理する能力をもつ

Onepoint

環境と住空間がキーワード

 91年設立の同社。当初は土地開発が主体だったが、時は「土地神話」が支えたバブル景気がはじける直前。不動産業界は空前の景気に踊り、過剰な投資を繰り返した。道内においても拡大路線を突き進むのが強い企業の証とされた時代だったが、多くが後の針路を見失った。そんな膨張の時代にあって、同社は賃貸物件の仲介業務などを中心の業態に転換、業容を拡大した。新たな不動産ビジネスを模索する同社。環境と住空間をキーワードした取り組みが注目される。


掲載日:2009年4月15日

不動産業北海道環境

最近の記事


このページの先頭へ