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元気印中小企業


安定成長を続ける台所用金網製品メーカー[新越金網]

山後春信社長

山後春信社長

会社名 新越金網(株)
代表者 山後春信社長
業種 金属加工業
所在地 新潟県燕市小関670
電話 0256-63-5854

不況時にも増収増益

 新越金網は麺の湯切り用の振りザルや、水切りザルなど、台所などで用いられる金属製の各種網製品を主力とし、その商品数は1000を超える。09年2月期の売り上げ見込みは24億円で、この経済情勢にもかかわらず「増収増益になる」と山後春信社長は胸を張る。
 不況の中でも落ち込みがなく、安定した成長を続けられる理由はどこにあるのか。台所用金網製品といっても同社では業務用、家庭用の両方を取りそろえており、さらにはグループにアウトドア用品の総合メーカー「ユニフレーム」を持っている。また、近隣の協力工場を活用し、壁面緑化用の機材など、分野にこだわらず顧客の要望があれば請け負うという受託加工部門もある。収益源を一つに絞らず、複数分野の製品を手がけていることが同社の特徴となっている。
 「急に伸びることもなく、落ちることもなく、いいバランス」と山後社長は自社をそう評する。同社の中で不景気になると打撃を受けるものが、レストランやラーメン店向けの業務用製品。一般消費者が外食を控えて「巣ごもり」を始めるからだが、逆にそこで増えてくるのが家庭用製品だ。加えて、「不景気になると"安近短"の代表格であるキャンプが流行る」(山後社長)ことからアウトドア用品も伸びてくる。
 いくつもの収益源があることに関して、「リスク分散としてやったわけではない」とし、「常に新しい仕事をしていきたい」という意識から自然に今の形態になっていったという。その言葉通り、同社では製品開発を特に重視しており、4年前から設計専任者を1人配置し、年間100品程度の新製品を世に送り出している。

期待の海外販売と木質ペレット用ストーブ

 同社が現在、力を入れ取り組んでいるのはザル製品の海外販売だ。市場開拓のため、ドイツで行われる消費財の見本市に数年前から出展しており、反応も「じわじわ」(同)あるという。成果も出ており、08年には米国の調理器具専門店と取引も始まった。当面の目標として売り上げ年間5億円を掲げ、海外販売を新たな柱の一つに育てたい考えだ。
 アウトドア部門でも新しい取り組みが始まりつつある。木質ペレットを燃料とするストーブの製造販売だ。間伐材などから作られる木質ペレットは再生可能な資源として注目されているが、普及はまだまだこれからという。ただ「普及すればするほど日本の森がきれいになる」(同)ことから、ストーブを拡販することで、木質ペレットの需要を掘り起こし、普及に一役買おうという考え。すでに08年、野外用ストーブの販売を開始し、09年8月には家庭用ストーブの販売を計画している。地球環境に貢献しようという意識が前提としてあるが、「商売としても、もちろんとらえている」(同)と、期待を膨らませている。

激しく湯切りするラーメン店向けに柄とザルをつなぐ線材を太くし耐久性を高めた

激しく湯切りするラーメン店向けに柄とザルをつなぐ線材を太くし耐久性を高めた

Onepoint

地の利を生かす

 同社が本社を構える新潟県燕市は隣接する三条市とともに金属加工業の集積地として知られている。協力工場も30ほどあり、「自社でできないさまざまな技術を使える」(山後社長)といい、アウトドア用品の部品に関してはすべて外注に頼っている。その分製品開発に集中でき、地の利を最大限に生かしている。「この街でやれることはやっていきたい。そうすることで街を活性化できれば」(同)と、今後も自社、そして地域の発展を意識し、業務を進めていく構えだ。


掲載日:2009年4月 1日

新潟県環境製造業

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