本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 元気印中小企業

元気印中小企業


蓄積した技術を応用し、オリジナルのソフトウエア製品を開発[ピー・ソフトハウス]

畠山慶輝社長

畠山慶輝社長

会社名 (株)ピー・ソフトハウス
代表者 畠山慶輝社長
業種 ソフトウエア制作・販売
所在地 仙台市宮城野区榴岡3-10-7
電話 022-295-2711

アニメ制作現場で活躍

 単なる下請けから脱却し、自社製品で勝負したいと考える企業は多い。ピー・ソフトハウスもそんな企業のひとつで、独自開発のデジタル処理技術やソフトウエア製品を積極的に投入し、活路を見いだしている。
 03年に同社が開発した3次元コンピューターグラフィックス(3DCG)制作支援ソフト「Pencil+(ペンシルプラス)」は現在、多くのアニメ制作に利用されている。同製品は、ペン画のような質感の3DCG制作を可能にする。従来手描きで行われていた動画の作画作業をデジタル化でき、作業効率が上がる。有名なアニメ映画にも活用されており、ピー・ソフトの名は、アニメの制作現場で広く知られるようになってきた。
 JR仙台駅から徒歩約15分のビルにある同社のオフィスには数十台のパソコンが並ぶ。従業員は約20人、ほぼ全員が技術者という。業務はゲームソフトの受託制作が全体の約4割で、家庭ゲーム機用ソフトのプログラミングを行っている。
 従来はゲームソフトの仕事が約9割だったが、03年にオリジナル製品の販売を始めてから受託制作の割合は減った。現在では音楽制作支援ソフトやCG制作支援ソフトなど、自社開発製品の仕事が約2割となっている。
 自社製品に着手したのは、ゲームソフト業界の不振が要因のひとつだが、蓄積した技術を応用し、新たなモノづくりをしたいという意欲もあった。「ソフト制作というのは人が多ければ良いという業界。そうではなく、自分たちがプロダクトを持ち、世界中から買ってもらうというシステムを作りあげたかった」と畠山慶輝社長は話す。

新技術でライセンスビジネス

 04年には、デジタル音声の再生速度や音程を自由に加工できるオーディオ信号処理技術「PHISYX(フィジックス)」を開発した。既存技術と比較して、音質の良さが強み。高速再生したりゆっくり再生したりしても、音切れやエコー感を出さず、自然で違和感のない音に加工できる。
 07年には特許の取得に成功し、メーカーなどに技術供与して利益を得るというビジネスモデルを構築した。最近では、ブラザー工業子会社のエクシング(名古屋市瑞穂区)が始めた「エクサミュージック」と呼ぶジョギング用音楽配信サービスに同技術が採用。最適なテンポに調節された音楽を聴きながら走ることで効果的な運動を促すというサービスで、同技術は音楽のテンポ調整に利用されている。
 現在、同社の売上高は約1億2000万円。自社開発ソフトが少しずつ売れ出したことで、ここ2、3年は右肩上がりという。PHISYXを開発したことで、電機メーカーなど、従来にはなかった取引先も増えた。畠山社長は「若い人に受けるようなものをつくってブレイクしたい」と、今後も新製品・新技術の開発に意欲的だ。

ソフト制作現場。従業員はほぼ全員が技術者

ソフト制作現場。従業員はほぼ全員が技術者

Onepoint

製品開発を手がけたことで、顧客のご用聞きができる企業に成長

 畠山社長はもともとエンジニア。モノを売ることに関しては勉強することばかりで、自社開発製品の販売開始に際しては苦労も多かった。しかし苦労を乗り越え製品を投入してみると、新たな展開が見えてきた。
 「以前と違うのは、ご用聞きができるようになったことだ」と畠山社長は言う。製品の企画から制作、販売までを手がけたことで、顧客から相談が来るようになり、顧客の声を反映させたモノづくりができるようになった。これが成長につながったという。


掲載日:2009年3月25日

宮城県製造業

最近の記事


このページの先頭へ