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元気印中小企業


点字プリンターの国内トップメーカー[日本テレソフト]

金子秀明社長

金子秀明社長

会社名 (株)日本テレソフト
代表者 金子秀明社長
業種 パソコンソフトの開発販売
所在地 東京都千代田区麹町1-8-1
電話 03-3264-0800

さらに機能アップした点字プリンター

 日本テレソフトは、点字プリンターの国内トップメーカーだ。一般の文字と点字を同時に印刷できる「ドッグマルチ」シリーズを販売している。製品名のドッグは、盲導犬の意味を込めて付けたもの。国内の点字プリンター市場は年間約400台と見られ、同社はこのうち「シェア50%以上を確保している」(金子秀明社長)。
 製品の特徴は、かな文字をはじめ、数字、英字、記号を1枚の紙に、点字と通常の文字で同時に両面印刷できることだ。文字と点字を同時に印刷できる製品は世界でもドッグマルチだけで、日本語以外に世界34カ国語に対応できる多言語対応プリンターでもある。
 点字を知らない健常者でも手軽に点字を作成でき、同時印刷により、点字で何が書かれているかが一目瞭然(りょうぜん)で分かる仕組み。
 例えば、病院で目の不自由な患者に薬を配布する際、点字と文字で個人名や薬名が印刷されたシールを袋に貼れば病院、患者の双方が安心できる。同社はこうした需要を掘り起こすために、透明の点字用紙や点字シールを他社と共同開発した。03年夏の発売以来、盲学校や行政機関、医療機関、公共施設などに導入が広がっている。同年12月には、商品性や技術性が評価されて東京都のベンチャー技術大賞「特別賞」にも選ばれた。
 さらに09年墨字印刷部分をインクジェット仕様に変更、印刷時の音がさらに静かになり、印刷スピードも大きく向上し、高機能化した。

点字ディスプレー「清華」も発売、商品ラインを充実

 国内の販売が順調に進む一方、同社は代理店方式で海外への製品輸出にも力を入れている。海外では「ジェミニ」ブランドで販売しており、すでに欧州、東南アジアなど10ヶ国に製品を輸出している。今後は特に中国市場をターゲットにする。「中国は点字プリンターでは年間2000−3000台の市場規模だが、現状は手つかずで、積極的に開拓していきたい」と、金子社長は意欲満々だ。
 また、08年に点字ディスプレー「清華」を開発、発売した。これは視覚障害者がパソコンを使用する際に画面上の文字を点字表示するもので、中国の清華大学と共同で開発し、商品化した。小型で取扱いやすく、従来の機器に比べて、3分の1という低価格。すでに世界で1000台以上を販売。さらに販売台数を増やしており、同社の新たな柱になっている。
 また、07年よりアメリカのエンハーストビジョン社の日本総代理店として、拡大読書器の輸入販売を開始した。書類や本などを拡大して、読みやすくするもの。弱視の人や高齢者の機器として広い市場を持っている。市場の狭い福祉機器分野だが、商品構成を充実し、さらに世界に販売網を広げることで、事業の安定と発展の可能性が見えてきた。
 今後は、読む機能に代わって、音声化するシステムの開発や商品化を行い、ハードとソフトの両面に強い、福祉機器会社としても特長を出していく考えだ。

点字プリンター「DOG-PRO32W」

点字プリンター「DOG-PRO32W」

Onepoint

事故で失明し、点字の読めない人にも使いやすく改良を

 日本を代表する産業といえば自動車や電機だが、福祉機器でも世界に通用する製品が多数存在している。日本テレソフトの点字プリンターはその一つだ。同社の製品が世界中の目の見えない人たちに貢献することは、日本の技術力の高さを示すことになる。課題は事故や病気で失明した人で、点字の読めない人たちには使いづらいこと。この問題を克服できれば、さらに素晴らしい製品になるだろう。


掲載日:2009年3月24日

東京都製造業

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