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元気印中小企業


ヒートアイランド現象緩和へコケ緑化システムを提案[モス山形]

山本正幸社長

山本正幸社長

会社名 (株)モス山形
代表者 山本正幸社長
業種 緑化資材の栽培
所在地 山形市松見町20-10
電話 023-642-2202

軽量、簡単施工、楽な維持管理に着目

 山や渓谷、神社、古寺など、日本では古代から宗教・文化と深いつながりがあるコケ。しかし、その実利的な利用は庭園や園芸などに限られていた。そのコケを活用した緑化資材の商品化に取り組んでいるのがモス山形。二酸化炭素の増加による地球温暖化、緑の喪失による都市部のヒートアイランド現象を緩和させる切り札として、コケ緑化システムを社会に提案しているベンチャー企業だ。
 同社はもともと、間伐材を利用したログハウス販売などを行っていた。「仕事で森林に入り、コケの強い生命力に魅せられたのが緑化資材開発のきっかけ」と山本正幸社長は話す。
 コケの特徴は乾燥しても枯れず、水を与えれば一時的な仮死状態から再生し、土がなくても生育できること。ビル屋上などコンクリートの無機質空間に草花や木を植栽して緑化するのは困難だが、その点、コケは軽量で施工が容易。さらに自然の雨水だけで生育できるので維持管理がなく、ローコストで環境にやさしい緑化システムだ。
 そのコケ植物の特性を活用して保水力のあるマットで軽量にして高強度、耐久性のある基盤と組合せ、畳用の大型のミシンで縫製することにより従来よりも安価で且つ現場の施工コストの低減も実現するコケボード緑化資材(屋上・屋根用コケボード、壁面用コケマット)を開発した。新規ボードは踏圧に強く、従来の屋根用パネルの規格より大きなピッチで装着できるため、見切、鉄製垂木、取付け金具類が少なく、施工期間・施工費とも大幅に節減できる上に、工場や倉庫、体育館、ガソリンスタンド、コンビニエンスストアなど、折板・瓦棒・デッキ等の金属屋根を使用した多様な建築物の屋根緑化に最適だ。

コケボートの断熱効果

 農業と工業のコラボレーションにこだわるのも同社の特徴。材料のコケは山形県の荘内浜で種苗を栽培し、山形市郊外で育成する。耕作放置農地を活用して栽培しており、「農家が工業製品づくりに携わることによって、農業活性化にもつながる」(山本社長)としている。
 このほか、ポーラスコンクリートへの植生工法、吹き付け工法、植栽ネット工法などを実用化。これらはゼネコンや建築設計家らへの提案を通じて普及を図っており、ビルや外資系商業施設の壁面、公園、道路分離帯など全国各地で徐々に採用され始めた。
 一方、プラスチックトレーを使った個人住宅向けのコケユニットに続き、このほど断熱効果に優れたコケを植生させたコケボードを開発した。省エネの法改正により、工場屋根の緑化も高まり、消費電力を抑える試みが始まっている。そのため都市部のビルだけでなく、郊外の工場でも採用が増えそうだ。
 屋上緑化の市場規模は樹木、草花の植栽も含めて230億円程度にとどまっている。その背景には社会の問題意識の希薄さと、緑化に対する優遇制度が未発達であることなどが挙げられる。そこで山本社長は「国や県が積極的に試験採用し、良しあしを市場に判断してもらうような制度がほしい」という。資金面はもちろん、ベンチャー支援のソフト面の充実を求めている。

工場屋根の緑化

工場屋根の緑化

Onepoint

農業の活性化に向けて

 コケの生産には過疎化で拡大しつつある中山間地域の耕作放棄地が適しており、荒れるに任せた耕作放棄地をコケ植物の生産地として3haほど活用しており、そのことにより里地里山の身近な地域の生き物や自然環境の保全、維持、発展に寄与している。又、軽作業のため高齢者でも生産・管理が可能なことから平成5年より9名の地域の農家の雇用に貢献している。


掲載日:2009年3月17日

山形県環境製造業

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