本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 元気印中小企業

元気印中小企業


精密機器を支える極細バネ[理研発条工業]

森田雅則社長

森田雅則社長

会社名 理研発条工業(株)
代表者 森田雅則社長
業種 バネ・金属部品の製造
所在地 大阪府四条畷市上田原16
電話 0743-78-1155

手のひらに百万円を

 理研発条工業は携帯電話や液晶テレビ、デジタルカメラなどの小型化を実現する極小バネを製造している。ピアノ線に使われる材料を活用して線径40マイクロメートル(マイクロは100万分の1)、コイル径200マイクロメートルの、毛髪より細いバネを開発。その量産化にも成功するなど、極細バネの生産で高い技術力を持っている。
 同社の森田雅則社長は日々、極細バネの開発にあたる中で「手のひらに百万円」という目標を掲げている。限りなく小さく、付加価値の高いバネを開発することで、手のひらに百万円分の量が収まるような製品を作り出そうという意味だ。「現状では手のひらに50万円ぐらいかな」と屈託なく話す森田社長。小型精密機器を支える極小バネの開発に向けて、さらなる技能の高度化を見据えるまなざしは力強い。

クリーンルームで極細バネを量産化

 「モノづくりはやんちゃであっていい」と語る森田社長。社員にも「失敗を恐れずに新製品の開発に取り組め」と、言い聞かせているという。前向きな姿勢でバネの生産技術開発に取り組み、05年3月には極小バネの自動生産システムを構築した。
 マイクロメートルサイズになる極細サイズのバネにとって、空気中に舞うホコリなどの小さなゴミは大敵。微細であるがゆえにわずかなゴミが付着するだけで、精度に大きな差が生まれてしまうからだ。そこで同社は本社工場に3000万円の設備投資を行い、本社工場に50平方メートルと35平方メートルの面積を持つ二つのクリーンルームを整備した。バネの製造から真空包装までの過程をクリーンルーム内で行うことにより、わずかなゴミでも付着することを防いだ。これらの事業が高く評価されて、07年には中小企業庁から元気なモノづくり中小企業300社にも選ばれた。
 薄板バネの製造も行っている同社は、その技術を応用して金属プレス部品を製造。それらをバネと組み合わせた、アセンブリー部品の設計・製造も行っている。デザインなど顧客からの細かい要望にも最適構造の設計を行い、ノートパソコンやビデオカメラなど多くの精密機器に製造した部品が使われている。
 新たなバネの販売先として、医療向け機器や環境機器にターゲットを向けた技術開発にも取り組んでいる。自社技術の高度化を図るために企業や大学との共同研究に取り組み、材料メーカーの関係者を講師に招いての社員研修を実施している。「まだそういった分野に進出するにはまだ技術が足りない」(森田社長)と気を引き締め、さらなる技術の高度化を進める。
経済環境が悪化している中で「今は若手の育成に取り組む時」と判断し、現場でのオン・ザ・ジョブ・トレーニング(OJT)を通した技能伝承に力を入れる。新卒者採用にも力を入れ、技能集団としての技術力にさらなる磨きをかけていく。

同社が製造するバネやアセンブリー部品

同社が製造するバネやアセンブリー部品

Onepoint

徹底した技能者育成に取り組む

 理研発条工業は精密機器に搭載される小型バネの量産技術などに高い技術力を持ち、生産に使われる工作機械も自社で設計している。極細バネを作り出す自社の技術に高い誇りを持ち、アグレッシブな姿勢で技術開発に取り組んでいる。本当にモノづくりが好きな人材を求めて、若手技術者の育成や新卒者の採用にも社長自らが厳しい目で臨んでいる。


掲載日:2009年3月11日

大阪府 生産改善製造業

最近の記事


このページの先頭へ