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元気印中小企業


電解研磨を軸にしたクリーン化技術で勝負[マルイ鍍金工業]

井田義明社長

井田義明社長

会社名 マルイ鍍金工業(株)
代表者 井田義明社長
業種 メッキ
所在地 兵庫県姫路市白浜町甲402
電話 079-246-0957

 電解研磨は簡単に言えば電気分解で金属表面を研磨する手法で精密な表面加工が行え、その精密さから液晶などのチャンバーやタンクなどの内面加工に採用されている。マルイ鍍金工業が主力製品に掲げる一つに、真空装置がある。主に薄型テレビや太陽電池などに使用されるガラス基板の製造装置で、真空チャンバー内でスパッタリングなどを行う。
 真空装置は表面が清浄であることや、所定の真空度まで早く到達することが求められる。このため電気化学的に表面を研磨し、クリーンな状態にすることが可能な電解研磨が注目を集め、多数採用されている。

受注に合わせて設備を大型化

 ガラス基板自体が年々サイズアップするのに伴い製造設備も大型化し、電解研磨槽も大きくしなければならない。同社はいち早くその流れをくみ取り、大型化だけでなく作業の効率化でも差別化を図ってきた。
  「現有の処理槽に入らなければ、さらに大きな処理槽を作ればよい。それが自動化ラインを持たないわが社の強みである」と、井田義明社長は大型化に対応してきた。メッキ会社は自社の設備に合わせて仕事を確保するのが一般的だが、同社は仕事に合わせ設備を整えていく手法を取ることにより、大型化需要を取り込んだ。
 また、他社が嫌う特殊形状の製品にも積極的にチャレンジすることで、技術力を高めていった。この結果、「他社に断られた」と言う仕事の依頼が舞い込み、取引先の拡大に役立った。

出前作業で新分野を開拓

 もう一つの特色が出張作業である。メッキ会社は通常、自社の工場内で作業を行うが、容易に陸送できない製品に対しては顧客が製作している工場で表面処理を行う必要があった。同社は自社からメッキ設備、電解研磨設備を顧客の工場に持ち込んで作業を行う出張サービスを実施した。
 この出張作業について井田社長は「出張作業にはいろいろなトラブルがつきもの。そのトラブルをいかにして解決していくか。技術力をフルに発揮して乗り越える。その醍醐味(だいごみ)が新作業を支えた」と言う。
 当初は廃液処理など予想外の費用が発生し、赤字工事になることもあったが、作業ノウハウの蓄積につながり、現在ではあらゆるトラブルに対応できるようになった。
 電解研磨が求められる大型製品や出張作業の案件は、どちらかと言えば表面処理ニーズの中でもニッチな分野である。同業他社と同じことをせず、ニッチな分野でのナンバーワンとオンリーワンを同時に目指す。今後、メッキ技術と電解研磨技術、洗浄技術の3要素を組み合わせて、新たな表面処理ビジネスの展開を狙っている。

東北工場内部

東北工場内部

Onepoint

手動作業で独自性を発揮

 マルイ鍍金工業はステンレス鋼の電解研磨処理を軸に展開するメッキ会社。他のメッキ会社と異なって自動化ラインを持たず、手動での小ロット他品種の製品を中心にさまざまな表面処理を行っている。大型製品への表面処理を得意とし、薄型ディスプレー製造用真空容器の電解研磨技術の確立から半導体、液晶ディスプレー関連の装置向けに受注を伸ばしてきた。06年には国内最大級の電解研磨工場を千葉県柏市に建設、売り上げを伸ばしている。


掲載日:2009年2月25日

兵庫県表面処理製造業

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