本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 元気印中小企業

元気印中小企業


新しい和菓子文化の創出[丸京製菓]

鷲見浩生社長

鷲見浩生社長

会社名 丸京製菓(株)
代表者 鷲見浩生社長
業種 和菓子製造販売
所在地 鳥取県米子市旗ヶ崎2002-2
電話 0859-22-4136

ファミリー層を狙った自社ブランドで世界進出

 丸京製菓は、どら焼きの年間生産量1億3,000万個。単一工場では世界一を誇る。30〜40代のファミリー層を狙ってブランド展開、どら焼きは海外15ヵ国へ輸出し、戦略経営で業績を伸ばしている。
 創業は1958年(昭33)。かつては他社ブランドのまんじゅうや観光土産を主力にしていた。地方の一和菓子店が大きく成長する契機となったのは94年(平6)年。売り上げの65%を占めていた菓子問屋が倒産し、新たな販路開拓の必要に迫られた。従来のOEM(相手先ブランド)供給中心から自社ブランド展開にシフトした。
 96年に鷲見浩生現社長が36歳の若さで就任、全国各地をくまなく回った。2001年に中長期事業計画「丸京ビジョン2010構想」を策定し、戦略的経営をスタートさせた。流通和菓子3,000億円マーケットへの挑戦を掲げ、10年に売上高50億円、売上高の5%の経常利益が目標だ。
 02年に15億円を投じ敷地面積9,152平方メートル、延べ床面積5,374平方メートルの新本社工場を建設。当時の売上高を上回る大投資だった。

工場がNo1のセールスマン

 工場は危害分析重点管理(HACCP)対応の製造から包装まで、全自動一貫生産ラインを構築した。”和菓子=お年寄り”というイメージ払拭を狙って鷲見社長は、市場拡大のためファミリー層をターゲットに、どら焼きの味を変えるという思い切った方針を打ち出した。反対する古参社員もいたが、経験と勘が頼りの従来手法から製造工程のマニュアル化にも取り組み、チカラを合わせて味の変革に着手した。
 試行錯誤の末、鳥取県が保有する氷温技術を活用し、卵の含有量を多くして、あんの甘さが残らない、”甘ぬけの良い味”にすることができた。パッケージも明るいものにした。こうしてファミリー層に支持されるポップで、おいしさと値ごろ感のあるどら焼きが完成した。

三つのブランド、輸出も強化

 丸京製菓は現在、日持ちのする加工食品菓子「菓子庵丸京」、原材料と作り方にこだわった日配チャンネル専用の「あずき庵丸京」、できたての生菓子をその場で食べられる「丸京庵」の3ブランドを展開している。「丸京」というブランドを前面に打ち出し、社会から認知してもらうことが最大の目標だ。
 08年末には、4月4日を「どら焼きの日」に申請し、日本記念日協会からも認定された。米子市東山運動公園のネーミングライツ(命名権)を取得し「どらドラパーク米子」と命名。メセナ活動にも取り組み、さまざまな角度からどら焼きを発信している。
 和菓子の国内消費は季節ごとにバラつきがあるため、海外にも積極展開している。なかでも3,000万人の東洋系マーケットがある北米は急成長市場。04年に始めた輸出も現在は総売り上げの15%まで成長した。
 「ものづくり、物売り、開発の三つの要素をうまく機能させ、心に響く和菓子を発信したい」(鷲見社長)と率先垂範する。

名水の湧く秀峰 大山を仰ぎ、コハクチョウの飛来する中海を望むHACCP対応の最新本社工場。自然豊かなこの場所から四季折々のおいしい和菓子が誕生する

名水の湧く秀峰 大山を仰ぎ、コハクチョウの飛来する中海を望むHACCP対応の最新本社工場。自然豊かなこの場所から四季折々のおいしい和菓子が誕生する

Onepoint

浸透する鷲見イズム

 社員は礼儀正しく生き生きとしている。大家族主義を掲げる鷲見イズムによるものだ。流通和菓子メーカーとして全国にブランド展開し、スーパーや百貨店の和菓子コーナー「丸京ショップ」は1,000店舗を超えた。
 「栗入りどらやき」は、どら焼き年間販売額日本一を達成。戦略的な経営手法と、人材教育で成長を続ける丸京製菓に関係者の注目が集まる。


掲載日:2009年2月18日

海外展開製造業鳥取県

最近の記事


このページの先頭へ