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元気印中小企業


環境に優しい天然ゴム製品開発に強み[レヂテックス]

菅井敬社長

菅井敬社長

会社名 (株)レヂテックス
代表者 菅井敬社長
業種 化学
所在地 神奈川県厚木市上依知1411-2
電話 046-246-1311

 レヂテックスは、天然ゴムを主原料とするラテックス製品の製造販売が主力。17年前の創業以来、ほぼ右肩上がりに業績を伸ばしてきた。全従業員24人のうち、8人が技術系という、技術重視の経営が信条だ。その一方で、環境に優しい製品開発にこだわる。「技術力」と「環境重視」の経営方針を両輪に、今日を築いてきた。「09年4月期には売上高で過去最高の12億円となる見込み」(茅宏幸会長)だ。
 もともとレヂテックスは、前身となる会社がバブル期に「本業以外で行き詰まった」(同)ため、その有志によって設立された。旧社が主力としたラテックス製品事業を継承。「創業時はバブル崩壊直後。手堅い経営を心がけた」(同)と、当時を振り返る。
 ラテックス製品に対する需要は世界規模では増えている。だが近年、国内産業界におけるラテックス需要は縮小傾向。ゴムメーカー、靴メーカーなどが海外生産を加速し、ラテックス製品製造の国内空洞化が進んだためだ。これらメーカーを主要顧客に持つレヂテックスは、厳しい状況に直面した。

独WCサッカー公式球の接着剤に採用される

 こうした逆境下、同社は「技術力を生かした環境対応製品の開発に経営資源を集中すること」(同)で、打開を図ってきた。特に有機溶剤フリーであるラテックスを用いた接着剤製造に強みを発揮。適用分野に応じた微妙な配合のノウハウなどにより、多様な顧客ニーズに対応している。現在は、ラテックスを用いた接着剤が自社売り上げの約8割を占める主力商品だ。身近な採用例では、ドイツワールドカップ公式球の外皮用接着剤としての実績を持つ。また、ダイレクトメール用に普及しつつある、センターを貼り合わせるタイプの「開くはがき」向けとしての需要が好調だ。このほか、接着剤用途以外にも、建築現場などの地表に撒く「粉塵防止剤」としての利用が広がりつつある。

アンモニア臭をほぼなくした接着剤を発売

 2年ほど前には、防腐剤として用いるアンモニア混入量を押さえたラテックスを開発。「アンモニア臭がほとんどしない」(同)というメリットを生かし、建材向け接着剤など、身近な日常生活における適用分野の拡大を図っている。
 ラテックス製品の国内空洞化にも対応。3年前には、タイに子会社を設立した。自動車部品向け接着剤として、現地日系メーカーなどと取引する。タイ子会社での09年4月期売上高は約2億円と、前期比でも大きく伸びる見通しだ。
 業務提携にも着手した。07年、合成ゴム製品を主力とする丸美化成(兵庫県尼崎市)に約2000万円を出資。製品開発や販売面での提携を結んだ。丸美化成は、従来困難とされた加熱成形が可能な泡ゴムの製造技術を持つ。レヂテックスは自社での技術開発のみならず、提携などでもその活躍の領域を広げている。

レヂテックスの接着剤が使われている製品群

レヂテックスの接着剤が使われている製品群

Onepoint

環境親和性に強み

 天然ゴムを原料とするラテックス製品はそのままでは劣化する。そのため、防腐剤としてのアンモニアや、使用状況によっては人体有害物に指定されるような化学物質が混入されている。アンモニアに起因する刺激臭や、有害性があるといわれる物質の使用を減らすための研究が、同社の永遠の課題。自然素材である天然ゴムの環境親和性を生かしながら、「安定した品質を、安全に提供するための技術力」が、同社の大きな生存領域ともいえる。


掲載日:2009年1月14日

海外展開環境神奈川県製造業

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