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元気印中小企業


ゆりかごから墓場まで[サンレー]

佐久間庸和社長

佐久間庸和社長

会社名 (株)サンレー
代表者 佐久間庸和社長
業種 冠婚葬祭業(サービス業)
所在地 北九州市小倉北区上富野3-2-8
電話 093-551-3030

 サンレーは1978年(昭53)、日本初の葬祭会館「小倉紫雲閣」を北九州市に開設した。葬儀は自宅または公民館というそれまでの常識を覆し、葬儀を故人が主役のイベントに塗り替えたアイデアはまたたく間に全国に広がった。同社の功績は葬儀そのものだけではない。互助会制度を導入して、不透明だった料金体系を明確化した点も市場で歓迎される要因となった。現在は冠婚部門と葬祭部門に分かれ、全国規模でサービスを提供している。

ブルーオーシャン戦略

 佐久間庸和社長は冠婚葬祭互助会を従来の労働集約型から知識集約・精神集約型産業へと進化させようとしている。画一的なサービスではなく、冠婚葬祭という人生の一大イベントにふさわしいソフトを提供するには何をすべきか。その一つが既存市場から離れた未開拓市場を新たに切り開く経営戦略「ブルーオーシャン戦略」の導入だ。「ソニーの『ウォークマン』や任天堂『wii(ウィー)』のように他社にない低価格で高付加価値のサービスを提供することで、過去もそしてこれらからも発展を続ける」(佐久間社長)狙いがある。
 具体的な取り組みの一つが人材育成だ。現在同社には厚生労働省認定の「一級葬祭ディレクター」が188人いる。100人以上の一級ディレクターを抱えた企業は国内に3社しかなく、同社はトップだ。この188人が中心となって、感動や癒(い)やしなど、知識・精神集約型の冠婚葬祭イベントに日々取り組んでいる。

遺族を癒やす

 少子高齢化社会を迎え冠婚業は冬の時代、葬祭業は顧客の奪い合いが起きている。一方で子供や高齢者にかけるコストは増え続けている。「結婚と葬儀だけが我々の仕事ではない。出産や七五三、長寿の祝いまで、長い視野でのサービス提供を務めている」(同)。一例として地域の産婦人科医院と提携して、同社が運営する写真スタジオで出産後の乳児撮影サービスを行っている。子供の撮影を行えば、その後、両親や祖父母の撮影も期待できる。子供の誕生という人生最大の慶事にサンレーブランドを認識してもらえれば、「人生の長い期間お付き合いが可能になる」(同)というわけだ。ブルーオーシャン戦略は消費者に確実に浸透している。
 同社は07年末、小倉紫雲閣を大幅にリニューアルし、屋外に「月の広場」を新設した。同広場は中央の噴水を霊きゅう車がゆっくりと進み、出棺時に故人との別れを惜しむセレモニーを行う。クラクションを鳴らす出棺ではなく、荘厳な雰囲気を演出することで遺族を癒やす。ゆりかごから墓場までを演出する同社の取り組みは、まだ道半ばだ。

月の広場にそろった1級葬祭ディレクター

月の広場にそろった1級葬祭ディレクター

Onepoint

ハートフルな経営

 佐久間社長は広告代理店勤務時代に著作「ハートフルに遊ぶ」を出版、ハートフルを流行語に押し上げた経験を持つ。その後も多数の著作を執筆、今春からは北陸大学未来創造学部客員教授に就くなど経営者以外でも多くの顔を持つ。家業を引き継いだ当時のサンレーは赤字経営だったが、拠点の統廃合など選択と集中を進めた結果、会社は再生を果たした。今後はいまだ世の中で評価が低い葬儀ビジネスの地位向上を目指すという。ハートフル経営とブルーオーシャン戦略を掲げる取り組みから目が離せない。


掲載日:2009年1月 7日

サービス業福岡県

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