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元気印中小企業


快適なドライブを支える小さな部品[タイコーデバイス]

岡清孝社長

岡清孝社長

会社名 (株)タイコーデバイス
代表者 岡清孝社長
業種 車載用リレーの製造販売
所在地 栃木県大田原市上石上字東山1843-6
電話 0287-29-3355

ニーズや思いつきをモノにする

 子供のころに遊んだブロック、もしくはキャラメル1粒ぐらい。一見、何の変哲もない小さな部品が快適なドライブを支えている。パワーウインドーやワイパー、ドアロックなどの駆動を制御している車載用リレーのことだ。
 タイコーデバイスはこの車載用リレーで国内シェア50%超、世界シェア13%超を占める。97年に投入した主力の「TA」「TB」シリーズは08年9月末時点で累計7億5800万個となり、09年3月期末までに8億個突破が確実。トヨタ自動車、日産自動車、ホンダといった国内大手はもとより、仏ルノーなどの海外大手にも供給し、実績を伸ばしている。
 では同社の競争力の源泉はどこにあるのだろうか--。岡清孝社長はまず「白紙に絵を描く能力」をあげた。自動車メーカーや電装メーカーの「こういう機能があれば、こんなことができる」といったニーズ、まだフワッとした思いつきや想像をモノにできる能力のことだ。
 もちろん、どんなに良い部品でも量産できなければ意味がない。このため開発には設計段階から金型や生産の担当者も加わり、意見をすり合わせる。自動組み立て機も自社開発し、全工程を内製化している。この一貫生産ラインでは1・5秒に1個、毎時2400個を生産できる。つまり、絵を描く能力には生産技術から部品をつくり込む開発力が含まれているわけだ。

組織の無駄をなくし、全体能力を高める

 車載用リレーはこの10数年間で小型・軽量化、静音化が一気に進んだ。最新型の「TE1」は初期型と比べて約5分の1の大きさだ。同時に高機能化し、内部構造も高密度となっている。進歩するほど品質管理は難しくなるが、高品質の部品を安定して量産することは自動車業界で生きるための絶対条件である。
 当然、自動車部品のグローバル調達基準の品質マネジメント規格「ISO/TS16969」を取得している。15年前は1000万個のうち100個は不良品だったが、現在は2個に減った。「それでもゼロではない」(岡社長)。品質の追求に終わりはない。
 こうした姿勢は顧客だけでなく、競合の信頼も生む。08年6月、松下電工はプリント基板タイプの車載用リレー生産をタイコーデバイスの中国法人「泰康電子(深セン)」に生産委託すると発表した。08年末から月産100万個を生産し、中国市場を含めて世界に供給する。松下電工は中国供給拠点を確保し、タイコーデバイスは中国工場を有効活用できる。両社の思惑が一致した格好だ。
 「個人の能力はもとより、組織の全体能力を高め、無駄をなくせば、中小企業も大企業に伍(ご)する」(同)。何より、こうした思想が社員一人ひとりに根付いていることが底力となっている。

最新型の自動車用リレー「TE1」

最新型の自動車用リレー「TE1」

Onepoint

不況の高波にのまれず前を見る

 06年に中国の深セン工場を刷新し、年間生産能力を1億4000万個に引き上げた。07年には本社工場の生産ラインを増設して同7200万個とし、内外合計で同2億1200万個体制を整えた。ここ数年の自動車産業の伸びを受けての設備増強だったが、一転、08年秋に自動車減産の高波に襲われている。だが「09年は2010年発売の新車向け新製品の設備投資を控えている。原材料高が一服しつつあることも好材料だ」(岡社長)。減産の影響は避けられず、先行き不透明感も増しているが、高波にのまれて流されることなくしっかりと前を見ている。


掲載日:2008年12月10日

栃木県自動車部品製造業

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