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元気印中小企業


実用性の高いロボットを生み出す[テムザック]

高本陽一社長

高本陽一社長

会社名 (株)テムザック
代表者 高本陽一社長
業種 ロボット開発・販売
所在地 北九州市小倉北区木町1-7-8
電話 093-581-3520

国内初の公道走行

 2004年2月、福岡県内の商店街にロボットが現れた。同県などが認定を受けた「ロボット開発・実証実験特区」に基づき、国内で初めて公道でのロボット走行実験を行った。道行くお年寄りが目を丸くし、遠巻きに見ていた子どもたちが恐る恐るロボットに近づいていく−。"ロボットが身近にいる生活"がもうそこまでやってきていることを感じさせる光景だった。

 この実験で活躍したような実用性の高いロボットを次々と生み出しているベンチャー企業が、北九州市に本社を置くテムザックだ。父親が営んでいた会社を引き継いだ高本陽一社長は、1993年に自社用の受け付けロボットを完成。これをきっかけにロボットの開発にのめり込み、2000年にはロボット開発専業の新会社、テムザックを設立した。

 ソニーの愛犬型ロボット「アイボ」やホンダの人型ロボット「アシモ」など、一般に知られたロボットたちは動きもコミカルで、親しみやすい外観をしている。だが、テムザックがつくるロボットたちは、高本社長いわく「決してかわいくない」。同社のロボットは何よりも機能優先。「ロボットという単語にこだわらなくてもいい」とさえ、高本社長は言う。

公道でのロボット走行実験

公道でのロボット走行実験

「レスキュー」「巡回警備」商品化

 同社は2004年に、災害現場などで活躍するレスキューロボット「T-52援竜」を開発した。人が近づけない危険な地域や、がれきの除去などの作業を想定して開発されたものだ。全高3.45m、全幅2.4mの巨体。人が乗り込んでの操作と、移動体通信などを使った遠隔操作の両方が可能。そして2007年7月その後継機にあたる「T-53援竜」がデビュー。「T-53援竜」は機動性を重視し、小型・軽量化に成功、さらに車両ナンバープレートを取得するなど、本格的実用化を期待されている。現在、全国の消防署を中心に売り込みを図っている。

 また、今年3月新たにコミュニケーションロボット(愛称:ルクルン)を発表。福岡県糟屋郡にあるイオンモール福岡ルクルがこのロボットを導入。同社が運営している、「イオンモールキッズクラブカード」の新サービスとしてQRコードを会員に配布。そのQRコードをロボットにかざすことで、ロボットとコミュニケーションがとれる仕組み。週末ともなると子どもたちがロボットの前に列を作り、ロボットとのコミュニケーションを楽しんでいる。

 多くの中小企業と同様、同社も資金面が経営上の最大の課題だ。ロボット開発には、材料費だけでも億単位の資金が必要になる。100億円単位で開発費を投入しているソニーやホンダに負けない技術レベルを保つために、テムザックは周辺の企業や大学との連合軍を結成している。レベルの高い製造業者や研究者が集積している"モノづくりのまち"北九州ならではの環境をフルに活かし、独創的なロボットの開発を続けている。

QRコードを活用してコミュニケーションをとる『ルクルン』

QRコードを活用してコミュニケーションをとる『ルクルン』

Onepoint

販売面の強化が課題

 テムザックは、これまで約30種類のロボットを世に送り出してきた。しかし、いずれもデモ機的な意味合いが強く、実際に販売まで至るケースはまれだった。販売面の強化がこれからの課題だが、販売網をもたない一企業の力では限界がある。これまで研究開発で周辺企業や大学からの協力を得てきたように、販売面でも他者との連携が必要となりそうだ。


掲載日:2008年11月10日

産学官連携福岡県製造業

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