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元気印中小企業


平面波スピーカーで音の解決策を販売[シーエルディー]

勝間洋社長

勝間洋社長

会社名 シーエルディー(株)
代表者 勝間洋社長
業種 平面波スピーカーの製造販売
所在地 東京都江東区枝川2-16-5
電話 03-5665-6958

遠くまで明瞭に届く平面波スピーカー

 「音で困っている人を探せ。そこに必ず市場がある」。シーエルディーの勝間洋社長がしばしば営業社員にかける言葉だ。同社は平面波スピーカーを開発・販売する世界でも数少ない企業。一般的な球面波(コーン型)スピーカーは、音が波紋のように四方に広がるため減衰しやすく、残響音が多いため騒音の原因になる。一方、平面波スピーカーは音が拡散せず、一直線に遠くまで明瞭に届く。この特性を生かし「音の解決策を販売する」手法で、同社は着実に実績を積み上げている。
 平面波スピーカーの開発には数多くの企業が挑戦してきたが、成功した企業はなかった。平面波は音を発生させる面が大きいほど効果が高いが、面を均一に揺らす技術の開発が難しかったからだ。同社は小片の磁石を中央に配置したセルを縦横につなげ、均一な音を生み出す「マルチセル方式」でこの壁を破った。
 同社製品の身近な例が駅のホーム上にある。列車の発着や危険を伝える駅のスピーカーは必要不可欠なものだが、周辺住民にとっては騒音でしかない。平面波スピーカーを使えば、ホーム上にだけ音が聞こえ、周囲の住宅街にはほとんど聞こえない。JR東日本では総武線16駅での導入が決まり、ほかの路線にも広がっている。球面波スピーカーより値段は高いが、遠くまで音が届く平面波スピーカーは設置数が少なくて済み、「数の原理と実際の効果で価格をカバーできている」という。

開発環境を整えパッケージ商品を販売

 大学の教室、結婚式場、葬儀場、小規模イベントスペース、防災設備など、残響音や騒音で悩みを抱える業界はまだまだ多い。同社は現在、業界ごとに特化したパッケージ商品を開発している。「今までは大きな案件ばかり追いかけていた。これからは重点的な市場を狙い、パッケージ商品を販売する」。
 そのために、根本の開発環境から見直した。セルの数が12個、24個、300個、600個の基幹部品を製造し、これらの組み合わせによって製品を短期間で作る体制を整えた。「今まではオーダーメード商品が多く効率が悪かった」ためだ。また、業界ごとに有力な代理店を見つけ、共同で提案型営業を行うことも始めた。
 3センチメートルの空間があればどこにでも設置できるという平面波スピーカーの薄さの特徴を生かして、建材メーカーと壁埋め込み型スピーカーを開発するなど、異業種との連携も活発だ。低音が弱いという平面波スピーカーの弱点を補うため、平面ウーハーの開発も進めている。勝間社長は「スピーカーをスピーカーとして売ったら、ほかのメーカーには絶対にかなわない。球面波に対し、平面波で何ができるのか、何が改善できるのか、提案をしていく」と音の“何でも屋”を目指す。

室蘭駅に設置された同社の平面波スピーカー

室蘭駅に設置された同社の平面波スピーカー

Onepoint

リサイクル率の高さが信頼に

 同社の平面波スピーカーの隠れた魅力は、リサイクル率の高さだ。一般的な球面波スピーカーが40.50%なのに対して、リサイクルできる材料しか使っておらず、部品点数が少ない同社製品のリサイクル率は、95.98%と高い。この点を考慮し導入を決めた企業もあり、「資源有効利用促進法(リサイクル法)の対象にスピーカーが含まれるようになれば、さらに追い風が吹くのでは」と期待をにじませる。将来的には自社内でのリサイクル体制を整備する予定だ。


掲載日:2008年10月15日

東京都環境製造業

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