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元気印中小企業


食の安全、電材料の高精度化に貢献[マグネテックジャパン]

物集高彦社長

物集高彦社長

会社名 (株)マグネテックジャパン
代表者 物集高彦社長
業種 磁石および磁気応用製品の開発、製造、販売
所在地 埼玉県所沢市三ケ島5-521-1
電話 04-2948-9995

 マグネテックジャパンは磁石および磁力応用製品メーカー。食品や電子材料の製造工程における異物の分離除去などに同社の製品が活用されている。とりわけ、食品製造分野では「食」の安全対策がこれまで以上に求められている。すでに同社の異物除去装置は国内の大手飲料メーカーなどに採用されているほか、最近では中国、韓国にも事業拠点を置き、アジア市場の開拓にも踏み出している。また、電子材料分野でも材料の高精度化に対応した装置需要が高まっている。

中小の連携とアイデアで差別化

 同社の異物分離除去装置は、食品や電子材料の原料となる粉体の段階で使用される。装置内に組み込まれた複数のマグネットバーに粉体を落下し、異物となる金属を吸着し除去する仕組み。シンプルな原理だが、この仕組みが低コストで効率的な方式といわれる。しかし、難点もある。その一つが円筒状のバー上に、落下した粉体が積もり分離除去効果が薄れてしまう現象。この状態になると、いくら磁石の磁力を強めても除去機能が失われてしまう。
 そこで同社では尖塔型のマグネットバーを開発。涙型とも呼ばれる。従来の円筒型と比べ、粉体がバー上に積もりにくく、効率的な分離除去を可能にした。吸着効果は従来比約20%アップしたという。形状を抜本的に見直すというアイデアで差別化を推進している。

 中小企業の連携による事業強化にも取り組んでいる。08年には近隣の精密板金加工会社のファイネス(埼玉県入間市)と連携。マグネテックジャパンが機械加工、ファイネスが板金加工を分担し、分離除去装置の生産に乗り出している。これにより、「両社の得意技術を生かせるほか、設備投資が軽減できる」(物集高彦社長)とみる。また、営業の相互乗り入れを進め、両社の受注拡大を狙っている。さらにマグネテックジャパンでは、連携ネットワークを広げ、装置単体からプラントを一括受注できる体制づくりを目指している。

中国の食の安全をサポート

 08年には国内事業と並行して、中国にも事業展開の足場を築いた。中国農業機械化科学研究院の下部組織である国営食品機械メーカーと合弁で、北京市内に現地法人を設立した。物集社長が董事長を務める。今秋にも異物除去装置など現地ニーズに対応した製品の本格生産に乗り出す。また、同院では食品や食品機械の安全性確保のための検査や基準づくりを進めており、そのための監督・検査センターの機能を増強しているという。その点でマグネテックジャパンの技術は、中国の食の安全に一役買うことになる。「中国の食の基準は今後一段と整備強化されるとみられる。当社としても日本の食品関係業界にお役に立てればと考える」(物集社長)としている。

尖塔型のマグネットバー

尖塔型マグネットバー

Onepoint

人脈生かした連携がポイント

 成熟産業分野と見られる磁気応用製品だが、尖塔型マグネットバーの開発など、アイデアで新たな市場を開拓してきた。また、磁気と組み合わせた新たな製品開発も注目される。さらに最近、社会問題化している内外での食の安全への関心の高まりが、アジアを中心とする事業の国際化を加速している。国内での高付加価値製品の開発とともに、中国での合弁会社の着実な立ち上げが欠かせない。従業員35人規模の中小企業だけに、物集社長の人脈を生かした連携が、今後も事業拡大のキーポイントとなってくる。


掲載日:2008年10月 8日

埼玉県海外展開製造業

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