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元気印中小企業


ベトナムに日本流のモノづくりを根付かせる[豊田技研]

豊田信幸社長

豊田信幸社長

会社名 (株)豊田技研
代表者 豊田信幸社長
業種 金型設計、部品製作
所在地 群馬県藤岡市白石2155
電話 0274-40-7234

  豊田技研は自動車ヘッドランプ部品などの金属プレス加工メーカー。金型製作からプレス加工、スポット溶接、メッキ処理、塗装までの一貫生産が強みだ。群馬県藤岡市、安中市の二つの工場に加え、06年にベトナムのハノイ近郊に初の海外工場を建設。同国に進出した日系企業などからの受注拡大を狙っている。
 ハノイ中心部から車で約40分。ノイバイ国際空港に隣接する工業団地に、豊田技研の工場がある。投資額は4億円で、単発プレス加工、スポット溶接、塗装、検査・梱包の一連の工程をこなす。日本人スタッフ3人と現地採用の70人が働く。

海外進出で試行錯誤の連続

  ベトナム進出の背景には「国内だけでは生き残れない」(豊田信幸社長)との危機感があった。これまで取引のなかった大企業との商談が舞い込み、確かな手応えを感じているが、海外生産に乗り出すまでの道のりは険しかった。
 最初に海外現地生産を検討したのは90年代にさかのぼる。北米進出を念頭に置き、97年に米シカゴに営業所を開設した。しかし品質の確保が難しいことが分かり、断念。05年には中国・広州に事務所を開き、情報を収集した。東莞市への進出を決める直前で、メッキ材料の使用規制が判明。進出した日系企業のトラブルも耳に入り、進出を見送った。
 だが、ここからの豊田社長の決断は速かった。05年10月、主要取引先が既に進出しているベトナムに現地法人を設立。06年10月には工場完成にこぎつけた。「三つの選択肢のうち、最も困難な道を選ぶ」という信念を貫いた。
 当局から投資の許認可を受けると、幹部として大卒者4人を採用し、組織作りに着手した。現地採用の労働者は20代が約6割。「手先が器用で製造業向き」と塗装などの手作業で能力を発揮している。ただ「仕事の段取りという発想がない」のが悩み。年3割の労働者が入れ替わるが、日本語を巧みに操る2人の現地スタッフが品質管理をリードし、日本流のモノづくりを徐々に浸透させている。9月をめどに品質管理・保証の国際規格であるISO9001シリーズを取得する予定だ。

タイなどでの生産も視野に

 「プレス加工のみの進出では利益は出ない。ポイントはメッキにある」。メッキ処理の基盤がないベトナムでは「日系部品メーカーの仕事も受注できるだろう」と、取引先拡大に期待を寄せる。自動設備を導入したメッキ工程では、人件費がコストに占める比率が低い。20年間蓄積してきたメッキ処理のノウハウが受注獲得の決め手になるとみている。
 今後は国内とベトナムの2極生産を軸足に、タイやマレーシア、インドネシアなどでの生産も視野に入れていく。豊田社長は「国内工場を試作や難材料、短納期の企画開発型に変えていく」構想を温めている。

受注増をこなすベトナム工場

受注増をこなすベトナム工場

Onepoint

技術力が勝敗分ける

 中国プラス1の筆頭候補として注目を集めているベトナム。「メッキとプレスでベトナムに根付く」。豊田社長はこう決意を述べる。人件費が日本の15分の1というベトナムであっても、単純なプレス加工を請け負うだけでは勝算は成り立たない。メッキを中心とする技術力が勝敗を分けるというのが豊田社長の実感だ。品質や納期にこだわるモノづくりの発想を浸透させるうえで、日本語が堪能な現地スタッフにも恵まれたことも大きい。


掲載日:2008年9月24日

海外展開群馬県製造業金型

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