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元気印中小企業


ユーザー視点で工作機械を開発[メクトロン]

綱島武寛社長

綱島武寛社長

会社名 (株)メクトロン
代表者 綱島武寛社長
業種 工作機械の製造・販売
所在地 長野県上田市下武石1240
電話 0268-85-2345

 複合加工や難加工といった高精度加工に関するニーズが高まっている。ダイカスト以外にも複雑な形状の金属部品加工が増えているほか、短納期で受注を確保するという観点から加工時間の短縮も課題となっている。

1台で6面加工を実現

 メクトロンはこうした金属加工現場の要求に応えて6面加工機「MCH-80」を市場投入した。1台でバー材からワークの6面全面加工を効率的に行う。3方向のスライドユニット、30本の工具を自動交換する装置などを備え、旋削回転、360度無段回転割り出し、90度無段旋回割り出しの機能を盛り込んだ。
 意欲作であるMCH-80は、07年に第19回「中小企業優秀新技術・新製品賞」(りそな中小企業振興財団、日刊工業新聞社主催)の技術・製品部門で奨励賞を受賞した。また、同社はこれまでマシニングセンター(MC)で行われていた加工を小型システムに置き換え、コンパクトな設備で高速かつ高精度加工を実現した「ドリリングタッピングマシン」もシリーズ化している。
 競争が激しい工作機械分野で勝ち残るためには「同じものをつくっているだけではダメ。顧客の声に耳を傾けることが必要」(綱島武寛社長)と力説する。こうした姿勢が市場に評価され、同社が製品化した工作機械は全世界に累計5000台以上になるという。

ヤスリ加工が出発点

 中堅工作機械メーカーながら業界が一目置く存在感を示している背景には、自社で精密加工にかかわる中、加工ノウハウや自動化技術を蓄積していったことにある。同社は1929年に鉄工用ヤスリ(組ヤスリ)製造の会社として創立。その後、ライター用ヤスリ加工で一時期に市場シェア9割を確保した。ライター用ヤスリの生産合理化に伴いヤスリ加工のための目立機や自動組み立て機などの専用機を社内で開発してきたことが、工作機械参入の基礎となった。
 いまでも小規模ながら精密部品加工部門があり、工作機械の製品開発に生かされている。自社の製造現場や顧客の要望を生かし、ユーザー視点で付加価値を生み出すことで汎用機以上の工作機械を生み出している。それだけに自社をエンジニアリング会社と位置づけ、製品開発の過程で社員のアイデアや提案を積極的に採用している。
 これまで2年ごとに開催される日本国際工作機械見本市(JIMTOF)に照準を合わせて製品開発してきたが、「できれば毎年新製品を出したい」(同)と意気込みを示す。そこで若手社員の開発スタッフ登用や人材育成に力を入れている。
 景気の先行きには楽観できないが、工作機械の受注状況は比較的良いという。08年12月期は売上高25億円を見込む。当面は「数年後に売上高50億円」(同)に倍増させることを目標としている。

6面加工を効率的に行う「MCH-80」

6面加工を効率的に行う「MCH-80」

Onepoint

風通しの良さが独創性生む

 メクトロンは創業から一貫生産体制を守っている。いまも設計、精密部品加工、大型機構部品の機械加工、電装組み立てなど工作機械の品質に関するプロセスに深くかかわっている。社内協力体制にも定評があり、製造部門が忙しい時に検査部門の女性社員が制御盤の配線を手伝う姿を見て、他社の関係者が少し驚いた様子だったという。中堅メーカーだからこそできる風通しの良さが独創的な工作機械を開発する土台となった。今後も高精度・高品質加工の要求に対する挑戦は続く。


掲載日:2008年9月10日

加工製造業長野県

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