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元気印中小企業


一品一様の専門メーカー[東洋システム]

庄司秀樹社長

庄司秀樹社長

会社名 東洋システム(株)
代表者 庄司秀樹社長
業種 2次電池の試験装置
所在地 福島県いわき市佐糠町東2-6-9
電話 0246-62-7130

評価装置で世界に貢献

 東洋システムは経済産業省の「08年度元気なモノづくり中小企業300社」に選ばれた。「電池の開発を支える評価装置で世界に貢献」が選定理由だが、この元気さは08年10月期の売上高見通しを20億円から30億円に上方修正したことでも分かる。
 同社は二次電池の充放電試験装置を開発から販売まで行っており、ほかに電池パックなどの製品を販売している。この業界はユーザーが大手企業ばかりで、電機業界や自動車業界向けが中心。競争相手も大手の計測機器メーカーで、その中で専業として必要とするすべてに対応できるようにしている。
 創業のきっかけは、庄司秀樹社長が企業向けシステム販社で電池を担当したこと。どうしても開発をやりたくて89年に1人で独立、27歳だった。2年目に社員2人が加わり、手作りの装置を地元に納めた。「ビジネスプランもなく、地元の信用金庫から500万円を借りて創業した。若さとパワーだけだった」と当時を振り返る。転換期となったのが93年で、電池の学会で試験装置の発表を行う機会を得て、大手からも認められるようになった。
 試験装置が売れ出したのは94年から。現在の取引先は大手メーカーを中心に200〜300社、部署でいえば1000部署になる。ニッケル電池からリチウム電池への変換期に波に乗ることができたわけだ。「電池の評価は冬のスキー場から温泉まであらゆる場所で使えるようシミュレーションする必要があり、さらに安全性が求められる」と庄司社長。「わが社は一品一様。専門メーカーだから対応できる」と話す。
 第2の波といえるのが自動車業界向けの市場開拓だ。ハイブリッド車から燃料電池車まで自動車メーカーは開発に力を入れており、納入が増えて売上高も急激に伸びた。07年度の売上高は14億700万円。08年度は20億円の計画だったが、30億円に上方修正した。09年度も当初見込みの25億円が、32〜33億円に上方修正する見通しになった。

3分の1を従業員に還元

 同社の経営方針は「終身雇用」と「実力主義」、そして「3分の1利益還元」を掲げている。一つは将来のための研究開発に、一つは従業員の雇用確保のため、残る一つが従業員に還元する。従業員還元では昨年に韓国旅行、今年は従業員の家族も含めてディズニーランド・横浜旅行を予定している。とくに今年は6月に従業員の子ども参観日を実施して、子どもに仕事をしているお父さんを見てもらったことから、社員旅行も初の家族同伴にする。
 庄司社長は「モノづくりの学校というか、塾を作りたい」と将来の夢を語る。この道に進んだのも小学校時代に父親から学研のラジオキットを買ってもらい、ラジオの製作に夢中になったからだ。「子どもの夢を伸ばしてモノづくりに進む人材を育てたい」と話す。

主力製品の二次電池充放電試験装置

主力製品の二次電池充放電試験装置

Onepoint

かじ取りが難しい局面

 電機業界で使われる電池がいまや自動車のキーテクノロジーになっている。東洋システムでも検査装置を販売するだけではなく、開発からプロジェクト入りしているケースが多いようだ。ある自動車メーカーが搭載している燃料電池は同社製との話も聞いた。また電池パックは防災用としても欠くことができない商品であり、同社としてはどこに力を入れて企業を発展させるのか、かじ取りが難しい局面に入っている。ここ2、3年で株式上場が見えてくると思われる。


掲載日:2008年9月 3日

ベンチャー福島県製造業

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