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元気印中小企業


リング鍛造で世界をリード[近江鍛工]

坂口康一社長

坂口康一社長

会社名 近江鍛工(株)
代表者 坂口康一社長
業種 鍛造加工業
所在地 滋賀県大津市月輪1-4-6
電話 077-545-3281

信楽・長崎工場を増強

 新幹線やジェットエンジンの軸受、自動車、船舶、石油掘削機、航空宇宙分野から海洋探査用機器の部品など、日常生活から夢のような世界まで同社の鍛造技術が活躍している。常に鍛造技術に磨きをかけ「次はどんな夢の実現を手伝おうか」と、坂口康一社長は余裕たっぷり。10月に自由鍛造では国内最大級となる1万5000トンのプレス装置が稼働し、さらに活躍できるステージが広がるからだ。
 手のひらに載る小さなリングから、25トンの重量物、直径5メートルの大口径、高さ1・6メートルの長尺品とユーザーの仕様に応じたあらゆるサイズに対応できる。また、鉄鋼はもとより銅、アルミニウム、チタン、そのほかの非鉄金属などさまざまな素材によるリング鍛造で世界をリードする。
  同社は1951年、大阪市福島区で創業した坂口鐵工所が前身。61年に大津市に本社工場を移転し、74年に甲府工場、88年に信楽工場、94年に長崎工場を建設、事業拡大を進めてきた。現在は本社工場と、大型鍛造品が中心の信楽工場(滋賀県甲賀市)、中小型品中心の長崎工場(長崎県松浦市)の2工場がメーン。船舶や建設機械など国内外の旺盛な需要にこたえて増強に乗り出している。
 信楽工場は同社最大級の大型設備を誇り、06年の8000トンに続き08年10月には自由鍛造で日本最大級となる1万5000トンのプレス装置を導入する。加熱、圧延、サイジングなど自動化ラインと機械加工、表面処理など一貫製造が完結する体制の確立で、コスト低減や生産効率向上につながっている。99年には品質保証・管理の国際規格「ISO9001」の認証を取得し、品質の高さも認められている。一方、長崎工場では11月をめどに鍛造ラインを増設、6ライン体制として鍛造能力を月600トン増の同2000トン体制に引き上げる。

生産から輸送まで一貫体制を武器に

 一貫体制は製造現場に限ったことではない。「顧客にきちんと届けて当社のモノづくりは完結する」(坂口社長)という経営姿勢は、物流にも現れている。07年に西原運輸興業を譲り受けて自前の輸送体制を構築した。西原運輸興業は積載量40トンという大型トレーラーを保有するなど、業界有数の大型特殊物流会社。傘下に収めることで近江鍛工が得意とするリングや部品など大型製品をタイムリーに製造し輸送できるという、一貫体制が完成したことになる。
 「鍛造メーカーにありがちな、3Kのイメージを一掃したい」と坂口社長は考えている。01年に業界に先駆けて環境管理・監査の国際規格「ISO14001」、07年には航空宇宙分野の品質マネジメントシステム「JISQ9100」の認証をそれぞれ取得した。「環境など今求められている取り組みと、宇宙での活躍という夢を社員に与え、誇りとやりがいが最大級の会社に」。目標は日々近づいている。

リング鍛造風景

リング鍛造風景

Onepoint

国内最大級の大型プレスに注目

 1万5000トンプレスの活用が待たれる。自由鍛造で国内最大級という“売り”とともに、船舶など大型部品の鍛造で、「従来のプレス装置に比べてプレス回数が減る」(坂口社長)といった効率化など実際的な効果が見込めるからだ。
 信楽工場の立地にも注目だ。08年に新名神高速道が開通し、同工場に隣接する格好で信楽インターチェンジが開設された。京阪神や名古屋への便利なアクセス、大型特殊運送業者の買収が加わり、強みである大型部品の一貫鍛造がさらに際だちそうだ。


掲載日:2008年8月27日

滋賀県製造業

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