本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 元気印中小企業

元気印中小企業


義肢で安全安心を追究[洛北義肢]

坂本勉社長

坂本勉社長

会社名 (株)洛北義肢
代表者 坂本勉社長
業種 その他製造業
所在地 京都市北区大北山原谷乾町22-16
電話 075-462-0800

必要なひとに必要なものを

 「『必要とされるひとに 必要とされるものを 必要なときに』。このシンプルで当たり前のモットーを守り続ける限り、当社への評価や業績はゆるぎない」。坂本勉社長の経営哲学は、創業から35年経ても色あせることはない。洛北義肢は義手や義足などの義肢、股(こ)関節用など各種装具、コルセット、インナーソールなどの開発販売、車いすや歩行器、リハビリ機器など介護用品販売を手がける。障害補助や早期離床、リハビリなど医用だけでなく、高齢化社会を迎えて安全・安心・快適な環境実現をキーワードに事業を展開。さらに装具で培ったノウハウをスポーツ用装具や、手術用治具など医用機器などへと広げている。「医療の高度化で障害が減った上、手術の進化で装具が不要になってきた」。高齢化社会で、装具は治療のためだけでなく、予防に使うケースが増えてきた。世の中の変化を敏感にキャッチし“必要とされるもの”を世に送り出している。

研究開発力を強化

  同社は73年、坂本勉社長が25歳で創業した洛北義肢製作所が前身。実は坂本社長自身、足に障害がある。「当時の装具は自分に合わなかったので、もっと楽な装具を作ろう」と義肢メーカーを興した。“必要とされる”のモットーは実体験を伴い、妥協のない姿勢で開発に取り組めたと振り返っている。第1号製品となった大腿(だいたい)義足に始まり、ユーザーや医師らのニーズに沿って仕様を決める義肢は装着感や脱臭性、通気性など常に使用者の立場で開発。一方、かつてのオーダーメードをレディーメード製品にした自社ブランド「リハビテック」を展開、股関節手術後の固定装具「ライトヒップブレース」、スポーツにも対応する「エクセレント・ニーブレース」などを取りそろえる。アスペンやロイスなど米国の装具メーカーと提携し、装具のラインアップ充実には余念がない。堅実成長で売上高は8億円(07年8月期)に達した。
  「品質や開発へのこだわりが生命線」と言い切る。01年に義肢装具業界で初めて品質管理・保証の国際規格「ISO9001」認証を取得、義肢装具の開発製造、装着サービスなど一連の品質が認められた。05年に研究開発部を新設、設計や材料の開発の充実を進めている。日本に2台しかないと言われる3次元CAD「ペドキャド」を導入、リウマチ患者やアスリートなどの足に合わせたインナーソールを作る。08年には肩を保持する肩外転装具「ケンバッグ」を開発した。かばん形状で肩にかかる腕の重さを調節、肩損傷手術後のリハビリを助ける。装着したまま就寝、エアバッグ採用で1・2キログラムと超軽量の画期的な装具で、多くの医療機関が注目している。「ニーズは発明の母、そして売り上げに直結」とモットーにブレはない。

「画期的軽量・低価格を実現した肩外転装具「ケンバッグ」

画期的軽量・低価格を実現した肩外転装具「ケンバッグ」

Onepoint

モノづくり親子が融合

 研究開発力の強化は長男で研究開発部部長の坂本明信氏の入社が大きな転機となった。装具・義肢で世界的権威である英スコットランドのストラスクライド大学で学んで05年に帰国、入社した。「経験や人脈でモノづくりをしてきた社長を、理論面からも支援できる体制が確立した」(明信氏)と見る。京都府の「中小企業優良企業」や経済産業省の「元気なものづくり企業300社」など最近の受賞は研究開発部が原動力か。欧米での事業展開も視野に入れており、その際の明信氏の人脈が大きい武器となる。


掲載日:2008年7月30日

京都府 健康・安全製造業

最近の記事


このページの先頭へ