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元気印中小企業


IT活用で最適物流[八幡ねじ]

鈴木建吾社長

鈴木建吾社長

会社名 (株)八幡ねじ
代表者 鈴木建吾社長
業種 卸売り・商社
所在地 愛知県北名古屋市山之腰天神東18
電話 0568-22-2629

 八幡ねじは、弱電や自動車などの工業用からホームセンター(HC)で販売される日曜大工用まで、10万点に及ぶネジ類を取り扱う専門商社だ。商社ながらネジの生産子会社や物流システムを開発するITシステム開発子会社を持つなど、商社の枠にとらわれない活動で効率化、合理化を進めてきた。08年2月には独自開発の物流システムが評価され、総合的に優れたIT経営の実践企業を表彰する「中小企業IT経営力大賞」の経済産業大臣賞を受賞した。

IT活用で出荷の質を向上

 同社の物流システムは、個別顧客へ配送するセル方式と、HC向けのフロー方式の2種類。どちらも電子データ交換(EDI)システムだ。
 セル方式は、10万点に及ぶ商品を1本単位で受注し、間違いなく納入するための出荷システム。顧客が商品と品数を注文すると、電子データ化された出荷指示書が同社コンピューターを介し、倉庫の出荷作業者が扱う台車に設置された携帯情報端末(PDA)に無線送信される。
 台車にはPDAと接続したバーコード読み取り機や電子はかりが備えられており、バーコードで在庫と注文情報を照合できる。1本単位のバラ注文は電子はかりで本数を確認し、梱包する。作業者が商品や本数を間違えた場合は、音声でエラーを知らせる。このシステムで誤出荷率は0.03%にまで低下し、出荷効率を大幅に高めた。
 フロー方式では、全国のHCから集まった注文を商品別の数量情報にまとめる。その情報をもとに在庫棚から商品を必要分だけ出し、自動仕分け装置に送る。その後店別に仕分け、梱包して各店舗に直送する仕組み。このシステム導入で、出荷効率は5.5倍に、出荷ミスはゼロになり、大きな成果を上げている。
 さらに両システムを核に、調達や生産、在庫、物流、販売を包括的に管理する独自の統合業務パッケージ(ERP)システムを開発。07年に稼働し、全社的に合理化を進めている。

品質こだわり自社生産も

 商社である同社が独自の物流システムを構築したのは、早く間違いなく顧客に商品を届けるためだ。もちろん、商品の品質にもこだわっている。自社でネジの表面粗さや輪郭の形状、真円度や円筒度を調べる測定器を持ち、材料分析も行う。約500社から納入されるネジはこの厳格な品質チェックを経て、顧客の元に届けられる仕組みだ。
 さらに「品質保証をするにはメーカーの心を知る必要がある」(鈴木社長)と、タイと中国にネジの製造子会社を設立し生産にも乗り出した。ここでは主にHCで扱う市販品や特殊なネジを製造している。
 同社が目指すのはメーカーと商社の一体化。今後、独自のERPシステムをグループ子会社や仕入れ先、外注先にも導入してもらい、合理化を追求していく計画。“確かな商品を素早く届ける”を具現化する体制を築き、顧客の期待に応えていく方針だ。

出荷システム

出荷システム

Onepoint

地道な改善活動で成果

 システム開発や製造の子会社を創り、商社にこだわらない柔軟な体制を強みとする同社。鈴木社長は「ただ時代の要請に応えただけ」と話す。ITを活用したくても手が付けられない中小企業が多い中、鈴木社長自身が元システムエンジニアだったことがIT導入をスムーズにさせた。だがそれ以上に、パート従業員を巻き込む地道な改善活動を行うなど「もっと良くしよう」との意欲が同社の成長を築いてきた。07年6月期の連結売上高は前年比13%増。今後がますます楽しみだ。


掲載日:2008年7月 9日

IT愛知県自動車部品製造業

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