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元気印中小企業


多品種のネジ生産で成長を続ける[三和鋲螺製作所]

樫本宏志社長

樫本宏志社長

会社名 (株)三和鋲螺製作所
代表者 樫本宏志社長
業種 ネジ製造
所在地 大阪府東大阪市吉田本町2-7-9
電話 072-963-0381

 三和鋲螺製作所は特殊サイズや特殊型状といった多品種に及ぶネジの受注生産に強みを持つ。コンピューターを駆使した生産計画に基づき、工場では約1500種類のネジ生産を行う。業種別では自動車、建築、弱電、医療・介護の各分野に製品を供給。「毎年、売上高の10%は新製品で占めることを目標に置く」。同社の樫本宏志社長は強調し、顧客ニーズをキャッチして迅速に製品化する姿勢を貫く。

自動車分野が好調

 現在、製品の売上高構成比が50%と一気に高まっているのが、自動車部品分野だ。ドアなどをとりつける高品質のボルトなどで採用が伸びている。かつて同社の製品は高シェアを誇っていたU字ボルトを筆頭に建築部品分野が多かった。建築部品の市場が成熟化してきたのを踏まえ、世界的な市場成長が見込める自動車分野にここ10年ほどで経営資源を集中した。
 生産体制も自動化を進める設備の充実を図り、品質管理・保証の国際規格「ISO9002」の認証を取得するなど品質強化に動いた。自動車分野の強化策は大きな効果をもたらし、08年2月期の売上高で過去最高となる25億円を計上した。
 同社は職人の勘や経験に頼らない、ITを使った生産管理体制の確立にも力を入れる。システムエンジニア(SE)を1人採用し、注文から生産、納品までを一括しコンピューターで集中管理する情報システムを確立。特殊品の生産や材料の履歴管理、顧客管理なども効率よく行えるようにした。営業マンもノートパソコンを使って顧客先で提案営業を進める。外出先からでも工場のリアルタイムな生産現場の映像や、製品がどう加工されているのかをアニメーションで見せる販売支援ツールも活用する。

人材育成に力

  同社の強みとして、社員教育の充実がある。92年には独自のセミナー施設「活学館」も開設し、経理や営業など自発的な勉強会を実施している。08年6月からは一流技能を持つ外部講師を社内に招き、生産現場を活性化するリーダーを育成する技能伝承活動「三和鋲螺テクノスクール」もスタートした。まず若手・中堅の技能者4人を選抜し、週1回のペースで半年間みっちりと学科・実技の指導を受ける。さらに「金型や転造など専門技能についても独自の研修を立ち上げる」(樫本社長)方針だ。
 ネジ業界でも勝ち組と負け組の選別競争が激しくなっている。最適な品質、納期、価格を提案できるモノづくり力、企業の基盤となる人づくり力のレベル向上が勝ち残りのカギとなる。
 同社の09年2月期の売上高は27億円、2010年2月期は30億円と堅実な成長を計画する。150社強ある協力企業とも連携し、価値あるネジメーカーを目指す同社の挑戦は続いている。

自動化が進む生産現場

自動化が進む生産現場

Onepoint

積極投資で難局乗り切る

 08年に入り、ネジ業界では材料高に加え、材料調達難の問題が生じている。「これからは力のある企業にしか、材料は回ってこない」。樫本社長は危機感を強める。特徴とする多品種のモノづくりは、現場で材料調達から生産計画、納品までをしっかりとコントロールしないとうまくいかない。このため現場状況を極力見える形でシステムを組んでいる。社内のモノづくりシステム、社員教育に積極投資を実践している同社が難局を乗り切り、いかに成長していくのか注目したい。


掲載日:2008年6月25日

大阪府 自動車部品製造業

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