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元気印中小企業


紫外線、赤外線をカットする特殊金属の塗布機器完成で飛躍[フミン]

八木澤勝夫社長

八木澤勝夫社長

会社名 (株)フミン
代表者 八木澤勝夫社長
業種 環境機器
所在地 福島市郷野目字上21
電話 024-544-0223

 ガラスに特殊な金属を塗ると、紫外線や赤外線をカットできるといわれてきたが、問題はその塗布方法。従来はスポンジを使って塗っていたが、ムラができたり、はがれたりして効果を発揮するほどにはなっていなかった。これに対し、フミンはスプレーガンを改良して塗布方法を開発した。この「紫外線遮へい剤や赤外線遮へい剤を含有した塗膜を形成する塗布方法」は07年1月に特許を取得。「光熱フィルター」と名付けたこの方法が認められ、08年2月には福島県が制定する「第2回うつくしまものづくり大賞」を受賞した。

スプレーガン改良で簡単施工

 窓ガラスなどに光熱フィルターをコーティングするだけで紫外線や赤外線をカットでき、反対に室内の熱を逃がさないことから冷暖房の省エネルギー効果が期待される。だから、都市部で問題となっているヒートアイランド現象の対策技術としても注目されている。
 開発に当たっては、「スプレーガンでノズルの径を細くして実験を続けたが成功しない。そこであきらめて余った液を使い切るためにノズルを太くしたら曇らないようになった」と八木澤勝夫社長は振り返る。常識の逆が成功への道だったというわけだ。
 塗布する液はもともと半導体に熱が出ないように使われた塗料。多くの企業でガラスに塗っていたが成功したのはフミンだけ。その方法はスプレーガンのノズルの径を1・2ミリメートル程度の太さにして温風を当てながら塗布するだけ。効果は可視光線透過率が約85%で、赤外線は約50%を、紫外線は約95%をそれぞれカットできる。
 全国から代理店を募集し、現在までに北は北海道から南は鹿児島まで社が決まった。「建設業の景気が悪いので、地場の建設業に新ビジネスとして提案している」(八木澤社長)。契約料を機械と練習用塗料を含めて151万2000円とし、「受注が2、3件とれればペイできる」(同)という。代理店は500社まで増やす計画で、建設業の活性化に役立ちたい考え。

大手ゼネコンも性能に注目

 これまでの施工実績は180カ所に上り、公共施設や金融機関、自動車販売店などが多い。新潟の自動車販売店では高さ8メートルの巨大ガラスに塗布した実績を持つ。
 この塗布方法は07年2月に「トウホクビジネスマッチングin東証アローズ」で、売り上げ予測アンケートにおいて最高の評価を得た。同時に、プレゼンテーションした八木澤社長は「席上、売上高は1年目1億円、2年目10億円、3年目100億円、4年目1000億円と飛躍的に伸びると発表した」と笑う。
 地方都市の福島市に立地し、従業員わずか3人のフミン。しかし同社には、地場の建設業だけでなく、大手ゼネコンまで訪ねてくる。そうなると売上高10倍ずつの伸びる八木澤社長のもくろみも、あながち夢ではなさそうだ。

局面ガラスにも光熱フィルターの施工を。福島市の個人宅。

局面ガラスにも光熱フィルターの施工を。福島市の個人宅。

Onepoint

地球温暖化対策でビジネスチャンス

 フミンは八木澤勝夫社長が製薬会社の代理店として創業した。農業資材のフミン物質「MR-X」に目を付けて業態転換を図り、現社名へ変更した。農業資材は農閑期が暇で、この間に光熱フィルターの研究をした。認められたのはスプレーガンで簡単に施工できる塗布方法で、効果も実験ですぐに体感できる。不況の建設業界を巻き込んで全国に広めようとしており、二酸化炭素(CO2)削減が叫ばれる今こそビジネスチャンスだ。


掲載日:2008年6月18日

環境福島県製造業

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