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元気印中小企業


強みは営業ができる技術者集団[三誠]

三輪富成社長

三輪富成社長

会社名 (株)三誠
代表者 三輪富成社長
業種 建設・土木
所在地 東京都中央区日本橋箱崎町20-3
電話 03-3639-5226

 三誠は、建築構造物を支える基礎杭(パイル)を開発、販売している。月間販売数は約1000本で、年間1000カ所の現場で使われている。08年1月時点で社員数は34人。その半数が一級建築士、一級建築施工管理技士などの技術者だ。この技術者が同時に営業も行う。小規模企業ながら鋼管杭の市場占有率で大手企業に引けを取らないのは「営業ができる技術者集団」にある。

鋼管杭で大手に引けとらない市場占拠率

 同社は03年に現在の主力商品である鋼管杭「ECSパイル」シリーズを開発した。これにより03年12月期に13億6000万円だった売上高は、06年12月期には22億6000万円と66・2%も伸びた。この成功のカギは「安全と安価を徹底的に追求して、積極的に新しいマーケットを開拓するフロンティア・スピリットだった」と三輪富成社長は振り返る。
 同シリーズのコンセプトは「Ecology(エコロジー)」「Cost(コスト)」「Safety(セーフティー)」だ。商品名はそれぞれの頭文字から命名した。対象市場は8階建て前後の中層建造物。通常、中層建造物で使用する鋼管杭の単価は300万〜500万円。大手企業はその市場を重視せず、単価の高いコンクリート杭に力を入れてきた。その間隙(かんげき)を狙った商品だ。
 開発には多額の資金が必要だったが、「潤沢な資金は望むべくもなかった」(三輪社長)。技術者集団の「熱気」がその壁を突き破る。実験機材は最小限に抑えた。一日の仕事が終わると、全社員が新商品開発のための実験を繰り返す日々が続く。また基礎杭の販売には、監督官庁である国土交通省の認可が必要で、申請には量、質ともに高いレベルの解析資料の提供が要求されるが、「資料作成は自らの手でこなした」(同)。

建築基準法改正の逆風も新商品でカバー

 03年に第一号の「ECSパイル」が認可を受けた。翌04年には砂質地盤など不安定な地盤でも十分な支持力を発揮する「GECSパイル」が完成した。同杭の強みは、価格の安さと左右に開いた羽根状杭の先端部にある。これを回転させながら固い地盤にがっちりと食い込ませる。コンクリート杭のように地盤を掘り起こす必要もなく、工期が圧倒的に短い。残土も出ず、施工時の騒音も少ない。逆回転させれば簡単に撤去できる。これらの特徴が認められ、スーパーゼネコン各社にも採用された。
 07年の建築基準法改正では同社も影響は受けたが、三輪社長は「上り調子での下方修正なので収益には問題ない」と自信を見せる。鋼管杭の市場はまだまだ小さい。いかに市場を拡大するかが課題だ。今後も技術者集団の強みを生かして「より良い建築のために必要なことを提示していく」(同)と攻勢をかけていく考えだ。

鋼管杭『G-ECSバイル』は不安定な地盤でも十分な支持力を発揮する

鋼管杭『G-ECSバイル』は不安定な地盤でも十分な支持力を発揮する

Onepoint

「冬の時代」に増収継続

 07年6月に改正された建築基準法は建設業界の業績に大きな打撃を与えた。業界には「冬の時代」であるにもかかわらず、三誠は5期連続で増収を続けている。07年12月期の売上高は25億4269万円で、前年度比14・2%増と大きく伸びた。
 3月にはクボタと提携し、6月から主力製品「G-ECSパイル」の全国販売に乗り出す。今後、「営業ができる技術者集団」の活躍の場はますます広がりそうだ。


掲載日:2008年6月11日

健康・安全東京都製造業

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