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元気印中小企業


国内抹茶製造の45%を占める老舗企業[あいや]

杉田芳男社長

杉田芳男社長

会社名 (株)あいや
代表者 杉田芳男社長
業種 食品
所在地 愛知県西尾市上町横町屋敷15
電話 0563-56-2233

先進的な挑戦で業界をリード

 日本一の抹茶生産量を誇る愛知県西尾市。あいやは08年、同市で創業120周年を迎えた老舗の抹茶メーカー。同社の抹茶生産量は年間700トンで、日本の抹茶製造の約45%を占める。杉田芳男社長は、この高いシェアを獲得できた要因を「80年代初めから、商品の安全や品質管理に万全を期したことが大きかった」と強調する。
 同社は伝統を大切にする老舗企業ながら、業界初の試みに果敢に挑戦している。30年前から製菓や飲料などの食品原料市場にいち早く参入し、抹茶の新市場を開拓した。また抹茶業界で初めて品質管理・保証の国際規格「ISO9001」の認証を取得。さらに日本国内の有機栽培認定「有機JAS認証」に加え、欧米の同様の認定も取得した。世界市場を見すえ、安心、安全な抹茶の供給体制を確立している。
 一見すると違いの分かりにくい抹茶。価格の違いも分かりにくく、一般消費者にはなじみが薄い。このため同社は品質や色、味、香りといった抹茶の価格の根拠を数値化して開示。こうした試みも先進的なもので、抹茶を安心して楽しめる商品にしようとしている。
 抹茶は原料となる碾茶(てんちゃ)の新芽を蒸し、茎や葉脈を取り除き、乾燥させた原料を契約農家から入荷。その後は同社の本社工場で、原料の等級決め、ゴミ除去とカット、ブレンド、最後は完全自動化の石臼びき工程を経て抹茶が製造される。こうした製造工程の中で、抹茶の色、味、香りを決めるブレンド工程と同じくらい重視しているのが、自慢の石臼びき工程だ。
 日光を遮断して温度と湿度を厳密に管理したクリーンルームで、完全自動化した1300台の石臼が一日当たり2トンの抹茶を製造する。前近代的で非効率に思える石臼びきによる製法だが、「何も足さない、何も引かない抹茶は原料が要(かなめ)。石臼びきは120年の歴史に基づいたもので、原料の良さを損ねない最良の製法」(杉田社長)という。

目指すは独自の存在感を放つ企業

 抹茶は原料である碾茶の苗を植えてから収穫まで最低でも7年かかる。急激な需要増に対応するのは難しい。このため「今後も、今のペースを崩さず、穏やかに成長できれば、それでいい」(同)とし、急激な成長は目指さない。しかし「市場開拓や品質管理などに対して、独自の存在感を放っていたい」(同)との思いは強い。
 そんな同社が今一番力を入れているのが海外市場での展開だ。現在、米国、欧州、中国に海外現地法人を置いている。中でも欧州では、環境、健康意識の高まりから有機栽培の茶葉の人気が高く、取扱数量も上昇している。日本食ブームも追い風になった。このためオーストリア・ウィーンの欧州販売会社「アイヤヨーロッパ」を、5月にドイツ・ハンブルクに移転、拡充した。抹茶はもちろん、茶葉など自慢の商品の海外でのアピールに力が入ってきた。

完全自動化した石臼びきによる抹茶の生産工程

完全自動化した石臼びきによる抹茶の生産工程

Onepoint

バランスの良さが光る経営

 あいやは07年11月に、中小企業研究センターが優れた企業に贈る「グッドカンパニー大賞」の優秀企業賞を受賞した。杉田芳男社長は「抹茶製造は地味な仕事の連続。それを連綿と続けてきてくれた社員の努力が報われた」と喜んだ。
 4代目となる杉田社長は「本業を忘れなさい、本業を忘れるな」という教えを肝に銘じてきた。その教えの通り業界の先駆け的存在でありつつも、けっして石臼びき製法など良き伝統を崩さない。こうしたバランスいい経営が光る。

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掲載日:2008年5月28日

健康・安全愛知県海外展開製造業

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