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元気印中小企業


液状プラスチックで新境地を開拓[テクノラボ]

林光邦社長

林光邦社長

会社名 (株)テクノラボ
代表者 林光邦社長
業種 プラスチック製品
所在地 横浜市鶴見区小野町75-1 リーディングベンチャープラザ1-108
電話 045-503-6098

 テクノラボは京浜工業地帯の中心・横浜市鶴見区に本社を構えるプラスチックの成形加工企業。「少量のプラスチック部品の試作をしたい。だけど金型代がかかるからなあ…」といった機械部品や医療機器メーカーの悩みを、得意とする液状プラスチックを用いることで解消する。
 林光邦社長は「プラスチック部品の製造方法は、金型至上主義に陥っている」と現状を分析。プラスチック部品は少量多品種のニーズがあるものの、簡単な組み部品でも多額の費用がかかってしまうことから、試作ができず、市場の可能性を狭めていると訴える。
 そこで同社が着目したのが液状プラスチックだ。液体なので粉や繊維、別の液体を簡単に混ぜることができる。このため組み合わせ次第で「プラスチックの質感と物性を自由自在に変えられる」(林社長)。その特徴を追求・発展する過程で出会ったのがエラストマーだ。

温故知新の精神で

 エラストマーとはゴムのように柔らかい性質を持ったプラスチックのこと。柔らかく伸縮性を有する上、加工もしやすいため、人体に触れる部分で使える利点を持つ。とくに国内で少子高齢化が著しく進む中、医療や福祉介護の分野で大きな利用が期待できる。実際、エラストマーの需要は「世界的にも急拡大している」(同)という。国内では「試作ができる会社がほとんどない」(同)ため、テクノラボにとって大きなビジネスチャンスだ。
  一方、簡易金型を使った射出成形のほか、光造形型モデルや削りだしによる試作や単量生産も請け負う。中でもRPメタルエポキシ型による射出成形は、同社の強み。同社の試算によると、製作費用・時間のいずれも金型の半分以下ながら、2000個まで生産できるという高耐久性が強みで、プラスチック部品の市場で新境地を開拓する可能性を秘めている。
 こうしたテクノラボの技術力を支えるのが、プラスチック産業の黎明(れいめい)期に活躍したエンジニアたち。同社の技術系社員は75歳を筆頭に、中高年がほとんどで、林社長が一番若い。大量生産が最重視されていた時代に培われた技術を、「現代の市場ニーズからとらえ直すことで、新しい技術に生まれ変わる」と林社長は胸を張る。

次の課題は人材育成

 同社が今、「飛躍への課題」として力を入れているのが、若い人材の確保・育成だ。経験豊富な中高年技術者の技を「次世代に受け継ぎ、発展させていくのが当社の責務」と林社長は強調する。この春には30代の技術者が入社してくるという。
 主力ブランドを立ち上げるため、今後、生産・品質管理体制を一層整備していく方針。将来は「自動車、ロボット、航空関連業界に踏み出す」のが林社長の夢だ。

医療機器や介護用具で大きな伸びが期待できるエラストマー

医療機器や介護用具で大きな伸びが期待できるエラストマー

Onepoint

神奈川で高い注目度を誇る中小メーカー

 同社は神奈川県で注目度の高い企業の一つ。神奈川県や川崎市のビジネスオーディションでは優秀賞を獲得。横浜市のビジネスグランプリでも、優勝こそ逃したものの、技術のユニークさと少量多品種に照準を絞った経営戦略が評価され、最終選考に残った。
 成熟産業とされ、新しい技術はもう出てこないと思われているプラスチック業界。そこに新風を吹き込もうと、林社長らは今日も研究・開発に汗を流す。


掲載日:2008年5月21日

ベンチャー神奈川県製造業

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