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元気印中小企業


設計から解析、マニュアル・資料作成の電子化で飛躍[中央図研]

柳田雅史社長

柳田雅史社長

会社名 (株)中央図研
代表者 柳田雅史社長
業種 機械設計
所在地 名古屋市中区古渡町15-20
電話 052-323-2100

  柳田増江会長が製図やトレースの請負を始めた30年前、仕事はすべて手作業だった。コンピューターが導入された今では、3次元CAD(コンピューター利用設計)による設計からCAE(コンピューター利用エンジニアリング)の解析、「XML/SGML」ドキュメントによる電子マニュアル作成、さらにプレゼンテーション用電子資料作成など幅広く手がける。言葉で表されたものを図や画像の形に“翻訳”して、視覚的に分かりやすく伝えるアイデアと技術が中央図研の売り。掲げるモットーは「何でもやってみよう」だ。

強みは航空機の専門知識

  そんな同社が得意とするのは航空機関連の設計や整備士用電子マニュアルの作成だ。本社を置く愛知県は自動車関連企業が集積する一大産地として知られるが、米ボーイングの次世代旅客機「787」の主要部品を生産するなど航空機産業も盛ん。地域の同業他社の多くが自動車関連の設計などを手がける中、同社は航空機関連を数多くこなしてきた。そうして身に付けた専門知識は今、大きな強みとなった。
 さらに今春、三菱重工業が国産小型旅客機機「MRJ」を愛知県内で生産すると決定。航空機を得意とする同社にとって追い風になりそうだ。柳田雅史社長は「航空機は山谷あるが、トレンドとしては増える傾向」と期待をかける。

100回を超えた改善活動会議

 同社には、柳田社長が事業本部長だった4年前に始めた改善活動がある。通称「はなまる会」。日々の作業の中に埋もれがちな問題点を洗い出し、改善策を考える社内会議だ。中堅社員約10人と柳田社長が集まり、毎月2回、約2時間半にわたり意見を出し合う。
 同会で最初に俎上(そじょう)に載ったのは、社内外でのやりとりの中で、行き違いや伝達不足から生まれるミスだった。顧客からの原稿を図や画像に仕立て直す作業では、元の原稿の意味を正確に理解し、後工程につなげていくことが重要。意味を取り違えれば、当然クレームとなって返ってくる。
 会では改善策として、文章を訂正する“朱入れ”の書式を統一したり、各工程の作業内容を明確に分けたりといった細かな決まりを作り、全社で実行した。結果、最大で月間14件も発生していたクレームが、約1年でゼロに。やり直しの手間が減ったのはもちろん、働き手のストレスも減り、「成功が生まれやすい環境になった」(柳田社長)という。今でも、月0-1件のレベルを維持している。
 柳田社長は「ばかみたいにやり続けることが大事」と言う。はなまる会は100回を越え、議事録を詳細にまとめた厚さ8センチのファイルは5冊目に入った。「次の課題は顧客や市場の期待の明確化」(同)とし、地道で前向きな姿勢が着実に会社を強くしている。

はなまる会の風景

はなまる会の風景

Onepoint

好循環を生み出した改善活動

  07年7月期の売上高は14億8790万円と前度年比微増。「引き合いはあるが、質、量ともに人材が不足している」と、産業活動が好調な愛知県に身を置く同社でも業界共通の悩みを抱える。
 だが、そんな悩みに一喜一憂することなく、社員を巻き込んだ改善活動を続けてきた。柳田社長は「中小企業は属人的な組織になりがちだが、それではもろい」という。社員の主体的な取り組みが組織力の強化と働き手の充実、品質の向上という好循環を生み出す。元気な企業の共通点だ。


掲載日:2008年5月 7日

愛知県生産改善製造業

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