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元気印中小企業


「モノづくりのコンビニ」掲げる加工メーカー[アスク]

山下篤哉社長

山下篤哉社長

会社名 (株)アスク
代表者 山下篤哉社長
業種 金属加工
所在地 大阪府枚方市津田山手2-18-1
電話 072-808-5555

積極設備投資で高収益実現

 アスクは「モノづくりのコンビニ」をキーワードに掲げ、試作部品から小物精密部品まで幅広く手掛ける加工メーカー。半導体、液晶メーカー関連の試作品加工を主業務としており、年商10億円程度ながら、3期連続して2億円以上の経常利益を出している高収益企業だ。
 高収益を生み出す原動力は「積極的な設備投資にある」と山下篤哉社長は断言する。同社はこの3年間で合計11億円の設備投資を行っており、所有加工機械は120台に達する。07年にはスター精密製のCNC旋盤2台、オークマ製の多軸加工機2台を新たに導入した。山下社長は「昔はベテラン技術者しかできなかった加工が、今は若い技術者も簡単にできる。最新鋭機械を導入することで技術者が機械に張り付く時間も減り、ワンマン・ツーマシン(1人で2台操作)の生産が可能になる」と指摘する。
 高収益を実現する二つ目の要素は、スピードを最優先した受注体制だ。技術者あがりの見積担当者が常時3人待機し、素早い見積もり対応を実現している。山下社長は「図面を見れば瞬間的に製造工程を考え、価格を提示できる」と胸を張る。

安全・環境対策を徹底

 さらに同社を語る上で外せないのが、「快適職場」の存在だ。
 アスクは89年に大阪府守口市内で設立。90年代に守口市の宅地化が進み、周辺住民から騒音の苦情が相次ぎ「住工混在環境でのモノづくりに限界を感じた」(同)。最新鋭機械を導入するにつれ、工場はどんどん手狭になっていった。山下社長は「今では笑い話だが、工場が汚いために流れてしまった大口取引もある」と振り返る。
 こうした状態を解決するため、04年に研究学研都市「津田サイエンスヒルズ」への移転を決定。新工場建設にあたってはメタル工法を採用し、外装にかける費用を極力カット。その分、職場の安全・環境対策に徹底した投資を行って「快適職場」を実現した。
 敷地面積260平方メートルの工場内には粉塵や機械油を吸い取るミストコレクターを15機配置し、工場特有の油くさい臭いを低減。会社内には体育館やバイキング形式の社員食堂、仮眠室なども設け、とくにトイレは帝国ホテルと同等の内装をこらすという力の入れようだ。
 アスクを訪れ、きれいに整頓された工場内を歩くと、あちこちから元気なあいさつが飛ぶ。山下社長は「きれいな環境で仕事をすれば、それを維持しようという気持ちが働く。そうすれば次第に無駄な仕事が減って生産性も上がる」と効果を語る。実際に快適職場を導入する前と後では、売り上げが1.5倍近く上がったというデータもある。
 フットワークの軽い営業体制と、生産性を重視したモノづくり体制、「快適職場」の存在の三つが同社に高収益をもたらしているのは間違いない。

工場内は油の臭いがほとんどしない

工場内は油の臭いがほとんどしない

Onepoint

自動点字表示装置事業に参入

 同社が自社商品として開発を進めているのが現金自動預払機(ATM)などへの搭載を想定した自動点字表示装置「リニアてんてん」だ。点字の押し出し部分に形状記憶合金を用い、従来機の半分以下の小型化に成功。現在、品質保証テストを繰り返しながら、大手電機メーカーとの納入交渉を進めている。山下社長は「点字装置を製造しているのはうちを含め、世界で2社しかいない。現在、点字市場は他社の寡占状態だが、うちの商品が完成すればオセロのように市場を塗り替えられる」と期待を寄せている。


掲載日:2008年4月30日

加工大阪府 製造業

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