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元気印中小企業


最高3000℃超の高温を生む電気炉のメーカー[富士電波工業]

横畠俊夫社長

横畠俊夫社長

会社名 富士電波工業(株)
代表者 横畠俊夫社長
業種 機械
所在地 大阪市淀川区新高2-4-36
電話 06-6394-1151

高温技術で製造工程の根幹を担う

 富士電波工業は戦後間もない1948年に創業。70年代初めまで、電磁誘導加熱式の溶解炉と金属熱処理炉を中心に製造してきた。第2創業期となる80年代以降は、焼成する圧力・温度条件が難しいファインセラミックスに対応した真空焼結炉や、真空ホットプレス装置などを開発した。
 現在、同社が製造する高温炉の用途はファインセラミックス、シリコン、石英の熱処理が中心。半導体、太陽電池、液晶などの材料や設備部材を生み出す。最先端の製造現場を支える機械だ。
 同社は02年から「顧客に信頼される技術で“ものづくりの環”をつないで社会に貢献する」という企業ビジョンを掲げている。同社の加熱装置はさまざまな製品を生み出す製造工程の要所で役立っており、ファインセラミックスや石英など電子部品や機能性材料製造用の高温電気炉が主力。常用1600〜2300℃、最高3000℃超の高温の発生が可能なのが強みだ。
 日本のモノづくりの国際競争力の源であり、技術を守るため海外に持ち出せない製造工程で使われる装置のためかけられる期待は大きい。高い均熱特性や加熱を行う大型タンク部分を縦長で前開き可能にする設計など、難しい要望にも応える。「ユーザーと二人三脚で仕様を高める」スタンスを貫いてきた。

独自技術の蓄積で発展を目指す

 生産は本社工場(大阪市淀川区)で小型製品を、滋賀工場(滋賀県湖南市)で大型製品を手掛ける2工場体制。両工場合計で年間40〜50台の電気炉を製造する。設計から施工に至るまで一貫して自社で行う。
 省エネと均熱性を向上する断熱工法、大型タンクの気密状態を保つ真空シール技術、大小の部品をひずみなく組み上げる「芯(しん)出し」や「羽目合い」など、ユーザーの使用条件を満たすには正確な施工技術が重要だ。高付加価値で信頼される製品を生み出し続けるため、技能伝承を行うとともに、設計者も製造現場を体験し、製品の改良課題を探っている。
 受注生産で発展してきたが、今後は顧客ニーズを先読みした自社商品の売上高比率を、5%程度に高めたい考えだ。少子高齢化を迎え、産業界は設備の保守業務委託が増えると予測。そこで顧客にトラブル回避を計画的に行う予防点検の提案も始めた。
 開発能力を高めるため、大学などとの連携に取り組んでいる。とくに民間企業や大学など研究機関からの試作依頼では、顧客ニーズを早くから吸収できるため積極的に協力する。また若手の設計者にも新しいモノづくりに挑戦する機会を与えている。

高温対応の電気炉

高温対応の電気炉

Onepoint

第3の創業目指し新規事業開拓

 同社は高温対応の電気炉のほか、ステンレスの鋳造製品や合金試作なども手掛ける。バルブやポンプメーカー向けの部品製造が中心だ。同事業でも付加価値の高い製品をターゲットにしているのは、電気炉製造と共通のものだ。07年12月には3代目の横畠俊夫社長が就任。創業60周年を9月に控え、次の30年間を構想する「第3の創業期」にさしかかっている。既存事業の堅実維持に加え、これらを補完する新規事業を開拓する方針だ。さらに技術力に磨きをかけ、企業価値を高める。


掲載日:2008年4月 9日

大阪府 製造業

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