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元気印中小企業


油を使わないポテトチップスを考案[ユニバースフーズ]

渡邊勲社長

渡邊勲社長

会社名 ユニバースフーズ(株)
代表者 渡邊勲社長
業種 食品製造、販売
所在地 大分県国東市武蔵町糸原市場1200-1
電話 0978-66-7550

健康や食の安全に敏感な消費者のニーズつかむ

 大人から子供まで、スナック菓子の定番ともいえるのがポテトチップス。スライスしたジャガイモを油で揚げるというのがチップスの一般的な作り方。これがあの独特のパリパリとした食感を生み出す秘密なのだが、その油で揚げたポテトチップスに発がん性物質のアクリルアミドやトランス脂肪酸といった物質が含まれていることがわかり、国内外で問題視されている。
 ユニバースフーズは"油を使わないポテトチップス"の製造方法を考案し、健康や食の安全に敏感な消費者のニーズをつかみ、売り上げを伸ばしている。同社の製造工程ではポテトチップスを油で揚げる代わりに「高温、高圧を瞬時に常温、常圧に戻す」(渡邊勲社長)特殊なプレス機を用いる。ジャガイモから作ったサイコロ状の塊(ペレット)を装置に投入すると、おなじみのチップスの形状ができ上がる。さらにこれを遠赤外線を使って焼き上げることで、サクサクの食感を作り出す。
 「ヘルシーで低カロリー」(同)というこのポテトチップス「焼きじゃが」は発売以来、口コミで評価を高めてきた。やがて大手スーパーや生活協同組合などもこの商品に着目。現在ではユニバースフーズの自社ブランドのほか、販売各社のプライベートブランドでの販売も広がっている。

生産能力増強を機に全国販売へ

 売り上げが伸びる一方で、同社の生産能力が課題となった。大分県国東市にある本社工場の生産能力は一時間当たり50キログラム程度。大市場である首都圏やコンビニエンスストアに流通するには心もとない状況だった。
 だが、この状況も08年春を機に大きく転換する見通しとなった。同社と提携関係にある大手飲料メーカーの協力の下、関東に新しい生産拠点を設けることになったためだ。新工場の生産能力は同200キログラム。本社工場も近く同100キログラム程度にまで能力拡大を計画しているため、全体で同300キログラムの生産能力が確保できる予定だ。
 2工場体制となった後は西日本地区向けの商品は大分で、東日本地区向けを関東で生産する。袋詰めのポテトチップスは容積がかさばるため、大分県から各地に配送するには運送費の負担が大きかった。しかし大消費地である首都圏に工場を建設することで、その削減が期待できる。
 生産体制の構築にめどが立ったことで従来のしょうゆ味に加え「わさび風味」など、若者やコンビニエンスストア向けの商品の開発にも着手している。
 「消費者の食に対する安心、安全に関心が高まっている中でも"焼きじゃが"は堂々と売ることができる商品。今後は国内産のジャガイモを原料に採用するなどより一層、安全性を高めたい」と渡邊社長は話す。

口コミで広がったポテトチップス「焼きじゃが」

口コミで広がったポテトチップス「焼きじゃが」

Onepoint

信頼に応える商品づくりを

 07年来相次いだ食品の偽装表示などの問題は、消費者の食に対する信頼を大きく揺るがした。そんな中で「安全」を売り物にする「焼きじゃが」への期待は大きい。
 せっかく開発した商品も世に出なければ意味がないが、同社は大手企業と組んで商品の「出口」をすでに確保している。今後は店頭などでも同社の製品を見かける機会が増えるだろう。消費者からの信頼を裏切らない商品づくりを黙々と続けていけば、スナック菓子市場での新しいヒット商品として認知されることも不可能ではないはずだ。


掲載日:2008年4月 2日

健康・安全大分県製造業

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