本文とサイドメニューへジャンプするためのナビゲーションスキップです。

スタートアップガイド

J-Net21 中小企業ビジネス支援サイト

  • J-Net21とは
  • スタートアップガイド
中小機構
  • メルマガ登録
  • RSS一覧
  • お問い合わせ

HOME > 経営をよくする > 元気印中小企業

元気印中小企業


LEDで計画的な農業生産を可能に[ランドマーク]

岡崎聖一社長

岡崎聖一社長

会社名 (株)ランドマーク
代表者 岡崎聖一社長
業種 補光用植物栽培LED照明器の開発およびプリント回路基板の実装設計など
所在地 横浜市鶴見区佃野町10-1
電話 045-570-1113

トップの実践で社会貢献意識を社内に浸透

 省電力と高輝度を両立する環境配慮型光源の発光ダイオード(LED)。一般家庭への普及が待たれるこの照明には、実は植物などの成長を促す効果もある。早くからこの用途に着目したランドマークは、07年に補光用LED照明器の製品化に成功。当初は「夢」といわれた開発の裏には、社会貢献にかける岡崎聖一社長の強い意志があった。
 創業は93年4月、計測器メーカーで設計から試作までを経験した岡崎社長が設立した。以来、特定の企業に依存しない事業方針で、半導体基板からソフトウエアの設計・開発まで、幅広い技術を蓄積してきた。
 それから半年後、同社に転機が訪れた。岡崎社長があるニュース報道を目にしたのがきっかけだ。命の危険を顧みず、アフリカの紛争地で奮闘する「国境なき医師団」の姿に感銘を受けた。岡崎社長はただちに寄付を開始し、現在までの累計金額は大手企業を含む100社中で1位。「いずれ技術で社会に貢献したい」−。その思いが、社員の志を一つにする。

農工連携で実用的なLED補光器を製品化

 ランドマークがアグリビジネスに社会貢献の道を見いだしたのは、ある論文の影響が大きかった。LEDの補光で植物を栽培する−。岡崎社長はその内容に衝撃を受け03年から開発に着手。多分野でノウハウを蓄積した同社にとって、LEDの開発は決して困難なことではなかった。だがそれだけで実用化できない。岡崎社長は事業の傍ら、大学で植物や環境工学などを学び、ビジネスの構想を固めていった。
 岡崎社長が掲げるのは「この指とまれ型ビジネスモデル」。複数の企業や大学、農業試験所と連携し、得意分野を融合する。競合他社が市場から次々と撤退するなか、同社は着実に改良を継続。06年3月には神奈川県の「中小企業新事業活動促進法」に認定され、開発体制に弾みがついた。
 かくして07年、「夢」は形になった。LEDの補光で作物の収穫量を増加させる「収穫エース」を発売。光源やかさの設計を工夫することで、従来品より4割以上光量を増加。幅37ミリ×長さ930ミリメートルのかさに青色と赤色のLEDを40個配列し、光合成有効光量子束密度(PPFD値)は200マイクロモル(マイクロは100万)を確保した。
 07年9月から北海道の大規模農場に出荷し、すでに単位面積当たりの収穫量を3割向上させる成果も得た。製品はたちまち注目を集め、販売代理店の申し出は10社以上。ところが岡崎社長の夢はさらに壮大だ。最終目標は「LEDのみで栽培する完全制御型の植物工場」。計画的な農業生産の実現で、気候変動の影響を完全に回避する日も決して遠くはない。

補光用植物栽培LED照明器「収穫エース」

補光用植物栽培LED照明器「収穫エース」

Onepoint

計画的生産でカーボンニュートラルにも貢献

 LEDによる植物の補光用照明器は各方面で開発が進むものの、現在は研究室の実験用がほとんど。ランドマークは複数企業や大学、農場などとの連携により、農業現場での活用に成功した。照明器は太陽光が照射しない密閉空間での生産も可能にし「100本で1000平方メートル相当の工場の生産能力をまかなえる」(同)という。計画的な農作物生産が可能になれば、食料自給率の改善はもちろん、二酸化炭素(CO2))の吸収効果で、カーボンニュートラルにも貢献できる。


掲載日:2008年3月19日

公的支援環境神奈川県製造業

最近の記事


このページの先頭へ