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元気印中小企業


先進的手法で飛躍する伝統企業[鍋屋バイテック]

金田光夫社長

金田光夫社長

会社名 鍋屋バイテック(株)
代表者 金田光夫社長
業種 一般機械
所在地 岐阜県関市桃紅大地1
電話 0575-23-1121

寿司職人を見本に生産体制の構築

 鍋屋バイテックは1560年創業の老舗鋳物メーカー。現在ではプーリーやカップリングといった伝動機器部品や、液晶製造装置向けの特殊ネジなどを手掛け、国内外に多くの顧客を持つ。伝統を守りながら、次々と新しいことに挑戦する元気企業だ。
 同社の特徴的な取り組みに「寿司(すし)バーコンセプト」と名付けられた多品種微量の生産体制がある。これは顧客からの1個単位で、しかも細かな注文に対し、すし職人のように素早く対応する。現在は「14時までに注文があった製品については、当日出荷できるようにしている」(金田光夫社長)。
 同社は約30年前から多品種微量生産体制の構築に取り組んできた。この間、同社の顧客となる機械設備メーカーは大量生産から、必要な製品を必要な分しか作らない生産体制へシフト。寿司(すし)バーコンセプトが、時代ニーズにマッチしていくとともに、同社は顧客数を拡大。現在、プーリーでは国内シェア8割を持つほどになっている。
 人づくりでも独特の発想を取り入れている。例えば「数字やスローガンなどで社員のやる気を起こさせることはできない」(岡本太一会長)とし、売り上げ計画などの目標を立てていない。目標管理や成果主義などで社員を縛らず、のびのびと自由に行動してもらうことが、好結果を生むという。実際、過去50年間の赤字はなく、毎年売り上げを着実に伸ばしている。製品開発でも「失敗しても良い」と、社員にプレッシャーを与えないようにしている。

無人店舗システムで中国に進出

 今後、同社がさらなる発展をするためには、海外市場の深耕が欠かせない。中でも急成長する中国は重要な市場。ただ中国は国土が広いため、各地に点在する代理店に日本から小口で製品を輸出していては、運賃や通関費用が高くなり、納期も長くなる。そこで06年7月から中国で新たな販売戦略「無人店舗システム」をスタートした。
 同システムの中身はこうだ。上海の保税地区に同社の製品を保管する倉庫を設ける。製品の入出庫、運送、代金回収、帳簿作成など一切の業務を現地企業に委託する。こうしておくことで、受注後に発生する各業務を中国で済ませられる。製品の在庫状況はパソコンで把握し、必要に応じて日本から補充するだけだ。
 同システムは従来に比べ税金面でもメリットがあり、安いコストで中国進出ができる。同システムは中小企業基盤整備機構の協力を得て始めたもので「ほかの中小企業にもまねしてもらいたい」(岡本会長)というほど成果を上げている。
 「新しい常識を作り出した企業は強い」(金田社長)。同社はこれからも次々と新しいことに挑戦していく構えだ。

寿司バーコンセプトで生産する製品群(本社事務所のカウンター)

寿司バーコンセプトで生産する製品群(本社事務所のカウンター)

Onepoint

目に見えない総合力で発展

 創業から約450年という古い会社ながら、常に新しいことに取り組み続けている姿勢が特徴的だ。それが会社を長く存続させ、発展させる秘訣(ひけつ)なのかもしれない。また、社員が皆一様に元気で明るく、生き生きと仕事をしているのも目立つ。これは社員がモノづくりの楽しさを知り、会社の未来に希望を持っているからだろう。同社を知ると、製品や技術だけでなく、そのほかの目に見えない要素、つまり総合力があってこそ会社は伸びるものだと気付かされる。


掲載日:2008年3月 5日

岐阜県海外展開製造業

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