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元気印中小企業


曲げ加工の極致への挑戦[特殊技研]

小澤義典社長

小澤義典社長

会社名 特殊技研(株)
代表者 小澤義典社長
業種 曲げ加工
所在地 さいたま市岩槻区真福寺1388
電話 048-797-1033

曲率0.98倍の曲げ加工

 特殊技研は高強度で加工の難しい金属の曲げ加工に挑み続けてきた。小澤義典社長は「図面上に描ける曲げ加工は何でもやる」と貪欲(どんよく)で、自動車やバイクのマフラー、階段の手すりなどを製造する。
 機械による曲げ加工がほとんどだが、それぞれの金属の材質や特徴を踏まえ、曲げる角度や速さなどを細かく調整することが求められる。小澤社長は自ら先頭に立ち、曲げ加工に挑戦してきた。鉄やアルミニウムから、チタンやプラチナといった硬質の金属にも取り組んだ。試行錯誤を繰り返してどんな金属も克服し、他社が断るような発注も舞い込むようになった。
 「パイプ直径とほぼ同じ曲率を曲げるのは極みの世界」(小澤社長)と言われる。これまで同社は、曲げ半径を金属のパイプ直径で割った曲率1.16倍までの加工を受注していた。一般的にパイプ曲げ加工業界で、曲率1.5倍に対応できるのは30%程度。しかし同社は、パイプ直径の0.98倍の曲げ加工に成功した。
 通常であれば同社は受注から試作までほぼ1日で対応できるが、今回の加工依頼には3か月を要した。1本2メートルのパイプを8本使い、試作はおよそ50回に及んだ。「曲げがうまくいかず、名古屋の協力会社に相談するため23時に会社を出て、翌朝の6時に機械に取り付ける金型の調整をしてもらったこともあった」(同)。ここで小澤社長は金型構造の設計を変え、曲げる力の逃げ具合を改良。機械が加工するためにパイプを押し出す推力も改善し、パイプ直径より小さい曲げ加工にたどり着いた。

ウェブを最大限に活用

 父である小澤敏男会長の「図面を見る前からできないと言うな」という言葉が、小澤社長の曲げ加工に対するハングリーさの原点。できないときでもユーザー側に、その理由を明確に伝える。マイナス部分をプラスに変える逆提案で、受注に結びつけてきた。
 今後はインターネットの情報発信力をフルに生かす。これまではホームページ(HP)で詳しく曲げ加工技術を説明し、NCネットワーク内で会社紹介を掲載してきた。台湾のパイプベンダーメーカーの日本総代理店となっていることから、新たに機械販売用のHPも開設する予定。インターネットによる「ウェブ工場・ウェブ商社・ウェブ販売」の体制を整える。
 さらに小澤社長の次なる事業展開は「食」に向かう。07年に特技商事を設立し、希少金属だけでなくパスタやハムなど欧州の食材販売も手掛ける。また植物油を使った潤滑油の開発も進めている。すでにモノづくりと食を組み合わせた構想を描いており、「夢は工業農業」(同)だ。

曲率0.98倍の曲げ加工の写真

曲率0.98倍の曲げ加工の写真

Onepoint

情報収集力を強みに

 パイプベンダーを販売していることで、大手メーカーの動向や情報をいち早くつかむことができる。「今後はユーザーが生産拠点を国内に戻すことが考えられる」(同)ため、受注量が増加すると予想。そのため増産に向け、設備投資を活発化させる方針だ。インターネットによる発信力だけでなく、情報の先取りで一歩先の事業展開につなげる。曲げ加工を柱にしながらも、事業拡大を着々と進める小澤社長。固定観念の打破により新たなビジネスチャンスを作り出す。


掲載日:2008年2月 6日

加工埼玉県製造業

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