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元気印中小企業


「BBS」で最適モノづくりを実現[NKE]

中村道一社長

中村道一社長

会社名 NKE(株)
代表者 中村道一社長
業種 精密機械
所在地 京都府長岡京市馬場図所27
電話 075-955-0071

リスク回避できる設計思想を創出

 「ブロック・ビルディング・システム」(BBS)。NKEの創業者である中村圭二会長がたどり着いた、同社の成長を根底で支える設計思想だ。自動化システムなどを構築する際、構成機器を標準化してユニット化、これを組み合わせる手法だ。
 創業の68年から間もないころ、中小企業が大がかりなシステムを開発するにはあまりにもリスクが大きすぎるとして、標準化で汎用性を持たせてリスク回避できるBBSに至ったという。顧客の生産現場の課題を自動化システム開発で解決、併せてそのシステムの中から標準化できる部分を切り取って新たに製品化する。次に新たに開発した製品を使ってより高度な自動化システム開発と、スパイラル状にシステム開発を続ける。
 この設計思想は多くの製品設計に活用されてきた。今では工作機械などさまざまな機械で当たり前のように使われているエアチャック、その応用製品であるスライドシリンダー、生産設備を制御する配線数を減らせる省配線システム「ユニライン」、部品搬送用コンベヤーシステムなど、業界に先駆けて世に送り出してきた。

組織改革でBBSを深化

 05年6月、中村会長の長男である道一取締役が社長に就任。10年後を見据えた長期計画「フューチャープラン2014」を策定、目標に「人中心で発展し、独創的な開発を行う世界企業を目指す」を掲げた。この計画でも発展のよりどころに位置づけているのがBBS思想だ。ハンドリング、搬送、セル生産支援、省配線、ネットワークの重点5領域の製品群を融合して、より高度でニーズに密着した最適ソリューションを提供しようという考え。社内改革とBBSの思想を社内隅々まで浸透させて実現する計画だ。
 まず着手したのが組織改革だ。これまで社内分社で分断されていた自動化装置を手掛ける機器部と省配線システムの電子部を営業、生産、開発と2年間かけて順次統合。07年に開発部門を既存製品の改良などで市場ニーズに迅速対応する技術グループと、中長期で戦略製品を目指す開発グループに再編した。
 代表的な成果が直線や曲線のコンベヤーを組み合わせて自在にレイアウトできる「モジュールコンベアシステム」だ。省配線機器のノウハウを活用した分散制御コントロールユニットと、搬送機器という機電融合の成果で、07年末に京都市中小企業支援センターの第15回オスカー認定を受けている。電子部品など小物の搬送プロセス向けに、08年から本格提案を始める計画だ。
 中村道一社長は「モノづくり環境がいかに変わろうと、製造業がある限り効率化要求はなくならない。BBSという思想が成長の源泉であることも不変」と強調する。

レイアウトが自在にできる「モジュールコンベアシステム」

レイアウトが自在にできる「モジュールコンベアシステム」

Onepoint

生きたショールーム「夢工場」

 本社に近い伏見工場(京都市伏見区)を「夢工場」と命名、要望があれば顧客を案内している。この工場で使われているシステムの多くは、自社のモノづくり現場で考え、改善提案として挙げられた現場のニーズを商品化、自社工場で実際に使っているいわば「生きたショールーム」だ。見学した顧客からも意見を聞き、顧客のニーズ探索や製品のブラッシュアップに役立てる仕組みだ。夢工場で現在、顧客に好評なのが、本体が可動してピッキング位置を示す「ピッキングナビ」。レイアウト自在で既存の棚に安価に構築できるなど、NKEの現場ニーズから開発された。


掲載日:2008年1月30日

京都府 生産改善製造業

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