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元気印中小企業


ITバブル崩壊から復活[ナミテイ]

村尾雅嗣社長

村尾雅嗣社長

会社名 ナミテイ(株)
代表者 村尾雅嗣社長
業種 鋼線材製造・異型線材加工
所在地 大阪府東大阪市西堤2-2-23
電話 06-6788-1131

異形線材の加工に特化

 鋼線材や金属部品の製造を行うナミテイは、異形線材の加工に特化した事業を展開する。光ファイバーケーブルを海底に敷設するための保護材を製造できる企業は世界で3社しかなく、国内では唯一のメーカーだ。
 海底ケーブルの保護材は扇形の線材を三つ組み合わせて円筒状にし、中の空洞部分に光ケーブルを通す構造。線材の長さは保護強度などの問題から一本が55キロメートルにもなり、強度の高い材料と厳しい加工精度が求められる。異形線製造に特化した事業を展開していた同社が製造に成功した。
 これまで同社が製造した保護材は全長で15万キロメートルにもなり、90年代後半に同社の製造割合の55%を占めていた。しかし00年にITバブルが崩壊。海底ケーブル保護材の発注がストップしたため、売り上げが半減してしまった。
 それから村尾雅嗣社長は、異型線を使った保護材以外の製品開発に力を注いだ。目を付けたのは自動車産業。シートベルトに使用される軸用鋼材を、シートベルトメーカーと共同で開発。事故の際にシートベルトにかかる荷重によって金属の軸がねじれてベルトがゆるむ構造で、金属の加工硬度や熱処理法を工夫した。
 地面に埋まる通信ケーブルの盗難などを防止する鍵付きのふたなどを製品化するなど、線材以外の製品開発にも成果が表れてきた。

国内生産にこだわる

 同社は製品開発の部署を設置していない。顧客からの要望や開発案件が持ち上がってきた場合、その都度、社内の各部門から適した担当者を選抜して開発チームを組む。限られた人員の発想にとらわれない、柔軟で融通の利く開発体制だ。
 こうした製品開発の取り組みが次々と実を結び、07年には中小企業研究センターから「グッドカンパニー大賞」の特別賞を受賞した。売り上げもITバブル崩壊以前の水準にまで回復した。発注がストップしていた海底ケーブル保護材の製造も、07年4月から再開された。
 現在、同社の製造品目は、自動車関連部品が55%を占める。海底ケーブルの保護材は13%程度で「光ケーブルなしでも会社が立ちゆく体質ができた」と村尾社長は語る。
 中国など海外での工場の建設は、計画していないという。「国内に技術をとどめておくことが、日本のモノづくりを発展させる道」(村尾社長)として技術の海外流出を防ぐ考えだ。
 同社は売り上げが回復していく中でも、製品の生産量は増えていないという。これは同社が作り出す異型線材の付加価値が評価されている証拠だ。「日本でしか作れない物。ナミテイでしか作れない物を作っていく」と、異型線製造で培った技術を生かす製品開発に今後も執念を燃やす。

同社が製造する線材部品

同社が製造する線材部品

Onepoint

特異な分野で技術を磨く

 光ケーブルの保護材で注目を浴びた同社だが、ITバブルの崩壊のあおりを受けて経営危機に直面した。村尾社長の大胆な方向転換で光ケーブル保護材事業の依存から脱却し、異型線という特異な分野で技術を培い、さまざまな分野での製品開発を進める。自動車産業をはじめ、これからどんな分野でその技術を発揮していくかが注目される。


掲載日:2008年1月23日

加工大阪府 製造業

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