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元気印中小企業


検査装置で市場を開拓[ナプソン]

結城忠信社長

結城忠信社長

会社名 ナプソン(株)
代表者 結城忠信社長
業種 精密機械
所在地 東京都江東区亀戸2-3-6
電話 03-3636-0286

液晶業界に先駆けて参入

 「会社を大きくするより、自社独自の技術を生かしていきたい」と結城忠信社長はビジョンを掲げる。半導体ウエハーや液晶パネルの検査装置を開発、販売。シリコンウエハーや液晶の厚み、抵抗率などを測定する装置は、国内外の大手メーカーで使用されている。
 検査装置という量産型の製品ではないため「ニッチな業界、ニッチな商売」(結城社長)であり、顧客との信頼が経営を左右する。製造を外注化し、設計、組み立てを自社が担当。生産効率やコストよりは、精度や品質に徹底的にこだわっている。
 強みはベンチャーでありながら、液晶業界の成長にぴったり寄り添ってきたことだ。電機メーカーの半導体エンジニアだった結城社長が、事業再編で半導体研究が廃止になるにあたって起業。千葉市内で倉庫を借り、ほこりまみれになりながら小型の検査装置を作り続けた。幸いにも口コミで評判になり、大手メーカーと取引を始め、「次は液晶が来る」(同)という確信を得た。当時、液晶の検査装置を作る企業はほとんどなく、最初の段階から液晶業界に入り込んでいった。

海外がターゲット

 今後にらむのは海外市場。半導体、液晶とも国内企業の投資は足踏み状態のため「主力は海外向けにシフトしていく」(同)と積極的な攻勢をかける。05年に韓国に営業拠点を設置したほか、北米、欧州など10カ国以上で販売している。「もちろんこれからは中国」(同)と、中国人留学生を多数採用し、中国市場参入に備える。装置のメンテナンスのための海外出張は、若い社員に任せている。「若い技術者の目を海外に向けて、情報収集させ製品開発につなげる」(同)狙いがある。
 そして半導体、液晶に次ぐ柱にしたいと期待するのが太陽電池だ。すでに半導体、液晶向けの検査装置を太陽電池向けに納入しており、ニーズは多いと判断した。08年中に太陽電池の発電効率や、導電性などを検査する装置の開発に着手する予定だ。「太陽電池は大手から中小企業までが参入しており、拡販のチャンスは多い」(同)と見込む。念願の売上高10億円超回復を目指している。
 自社のオンリーワン技術を生かすために、従来のカタチにはこだわらない。もとは半導体向けの検査装置が主力だが、半導体に固執はしない。「技術を生かした会社を作る」(同)というしんは曲げず、さまざまに展開していくしなやかさを持つ。
 技術が生きる場を見極めるまでの慎重さと、素早く飛び込むフットワークの軽さが結城社長の持ち味。技術への飽くなき探求心が、同社の成長を支えている。

半導体ウエハー検査装置

半導体ウエハー検査装置

Onepoint

堅実経営で信頼感アップ

 市場開拓とあわせて、産学連携を積極的に進める。千葉大学との共同研究は08年中にめどをつけ、その後実用化する方針だ。07年1月には、中国の大連理工大学内に共同研究室を設立。「新しい知識が入ってきて勉強になる」(同)と手応えをつかんでいる。「学術研究と実用化は困難も多い」(同)というが、ターゲットとなる市場をきっちり見据えた上でのレベルの高い製品開発を続ける。堅実な経営手法が、顧客からの信頼や安定感につながっている。


掲載日:2007年12月26日

半導体東京都海外展開製造業

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