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元気印中小企業


独自の発想で省エネ分野に挑む [ピアレックス・テクノロジーズ]

北村透社長

北村透社長

会社名 (株)ピアレックス・テクノロジーズ
代表者 北村透社長
業種 外壁用塗料の開発、製造
所在地 大阪市浪速区難波中2-10-70
電話 06-6633-1671

光触媒塗料で高評価

 ピアレックス・テクノロジーズは、住宅や建物の外壁に汚れ防止のため塗布するコーティング剤のメーカー。ただ生産は大手塗料会社に委託し、研究開発を重点的に進めている。主力製品の光触媒コーティング剤「ピュアコート」は、素材の表面に噴霧する1工程のみで20年以上の寿命が維持でき、メンテナンスも不要。親水性や柔軟性にも優れ、乾燥しても固くならないため、プラスチックなど軟らかい素材にも塗布できる。
 大手塗料メーカーから転身した北村透社長は、燃料電池に使われる電解質フッ素樹脂に光触媒機能を持つ酸化チタンを組み合わせた塗料の研究を進め、ピュアコートを開発した。06年に大阪府からベンチャー事業として認定を受けたほか、07年にはフッ素樹脂の供給元である米デュポン社主催の「アジアパシフィック・ブランケット賞」など三つの賞を相次いで受賞。将来性に対して高い評価を得た。
 07年5月には財務体質を強化するため、第三者割当増資を実施。資本金をそれまでの約7倍となる3億円強に引き上げた。技術、営業社員もバランスよく増員し、業容拡大を推し進める。研究開発拠点には耐候性試験機などの設備を整え、規模の拡張を計画する。

日本に「白い屋根」を

 これまで主に住宅向けに展開してきたが、07年からは建設や自動車関連業界向けに範囲を広げ始めている。常温乾燥だけでなく一定の高温で焼き付けて硬化させることで、工業用途にも対応する。すでに大手をはじめ多数のメーカーから引き合いがあり、具体的な商談も進行中。各企業が要求する硬化条件を満たすべく、アルミパネルなどの素材に製品を噴霧して日光に長期間当て、性能を検証する実験が続く。同社研究センターの屋上は実験中の素材片で埋め尽くされ、足の踏み場もないほどだ。
 同社の目指す方向は「独創性があって省エネに貢献できる」(北村社長)分野。例えば光触媒塗料をコーティングした断熱材を工場の屋根に用いることで、建物内部の温度を5℃下げることに成功した。使用電力も15%以上カットと一定の効果を上げている。また窓ガラスに偏光フィルムを張り、昼間の太陽が高い時間帯に日光を遮断する製品も開発中。アイデアは尽きることがない。
 究極の目標は「日本中に『白い屋根』を増やすこと」と力強く語る北村社長。ピュアコートを塗布すれば雨風にさらされても汚れないため、家や会社の屋根を白くできるという。2010年9月期に20億円の売り上げ達成を目指し、独自の発想で未開拓の領域に挑む。

光触媒コーティング材「ピュアコート」の性能を示す写真(テント地に製品を塗布したものとしないものを半年以上光に当て、比較した写真)

光触媒コーティング材「ピュアコート」の性能を示す写真(テント地に製品を塗布したものとしないものを半年以上光に当て、比較した写真)

Onepoint

幅広い専門知識が集結した研究開発部門

 「従来にはない独創技術で社会に貢献する」という経営理念を掲げる同社。研究員の専門分野が分散しているのが特徴だ。範囲は建築や高分子、電気工学などと幅広い。北村社長もこれまで多くの分野を研究し、豊富な知識を持つ。社長念願の「白い屋根」への周囲の反応は、前例がないためいまひとつ。そこで屋根の傾斜を利用して、側面を黒く塗って上から見ると白色、斜め横から見ると黒色という素材を作ってしまった。こうした発想があれば、近い将来白い屋根も実現するかもしれない。


掲載日:2007年11月 7日

大阪府 新素材環境製造業

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