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元気印中小企業


自己完結型のビジネスモデル[太陽精機]

堀八郎社長

堀八郎社長

会社名 太陽精機(株)
代表者 堀八郎社長
業種 製本関連機械開発製造販売
所在地 京都市南区久世東土川町242
電話 075-921-9211

自己完結型のビジネスモデル

 太陽精機は「ホリゾン」ブランドで知られる製本機の総合メーカー。製本の4工程(紙折り、丁合、断裁、製本)に必要な機器をすべて扱い、世界シェア80%を誇る。効率的な多品種少量生産(ブックオンデマンド)を求める製本業界のニーズにいち早く対応し、製本機の自動化を推進。「モノづくりは全部自分たちで行わないと価値がつかない」(堀八郎社長)との考えから内製化にこだわり、開発・製造技術に磨きをかけてきた。製品設計から板金、プリント基板製造、射出成形、溶接など行える設備を持ち、自己完結型のビジネスモデルで他社を圧倒する。
 創業は1946年。京都大学の講師に内定していた堀社長が戦後の公職追放で講師への道を閉ざされ、工作機械を購入して防犯ベルを生産したのが始まり。防犯器具は失敗したが、京大から地震計実験器具の製造を請け負った。1949年に内田洋行へ教材用実験器具のOEM(相手先ブランド)供給を始め、65年からはシチズンや松下電工など大手企業からの受注も獲得。技術を蓄積した。「モノづくりは大手企業から学び、営業は内田洋行から学んだ」(同)と振り返る。
 「オリジナル商品を作りたい」(同)と自社製品への思いをはせ、卓上サイズの製本機開発を考案したのが71年。滋賀県に12万平方メートルの土地を取得し、工場も建設した。だがオイルショックの影響で販売委託先の商社から製本機の注文がキャンセルされた。このピンチを乗り切るべく、販売会社「ホリゾン」を設立して独自の販売ルート確立。顧客の声を直接得る機会も増え、市場ニーズに合ったモノづくりをする気質が生まれた。

ブックオンデマンドを実現

 これまでブックオンデマンドを実現すべく、機器の自動化に取り組んできた。06年に作業者を選ばず、パネル入力のみで製本する自動の無線綴機や紙折り機を投入。段取り時間短縮と安全性向上、職人技要らずのスタイルが高評価を得て、受注対応に追われる日々が続く。自動化を求める声は売上高の60%を占める欧米市場に多く、同社成長の原動力となっている。
 一方、国内はデジタル印刷技術の発達で、菊四(A3)サイズの印刷が主体の軽印刷業が衰退。同社の製本機ユーザーも一般印刷事業者に変わってきている。同社は一般印刷業がメーンで扱う菊四の約4倍の菊全サイズ対応製本機も扱うが、売上高に占める割合は2割にすぎず、強化を狙う。強みの自動化技術を生かした菊全仕様製本機の基幹商品を08年5月に投入し、本格参入を図る。
 また少量部数の商業印刷がプリンターの印字品質向上に伴い、オフセット印刷から置き換わり始めている。これに伴いプリンターの後部に接続可能な製本機が、業務用で受け入れられつつある。菊全仕様製本機とプリンター対応製本機を今後、事業成長の柱に据える方針だ。

製造拠点、びわこ工場

製造拠点、びわこ工場

Onepoint

適材適所の人事管理

 「企業は人」と断言する堀社長は不況時でも積極的な採用活動を展開して人材確保に努め、企業の成長力に変えてきた。部材内製化を積極的に進める同社は多くの部署を持つため、適材適所で人を振り分けられる余裕がある。「機械は買えるが、人は買えない。企業が大きくなるには人が必要不可欠」(同)。公職追放、オイルショックなどのピンチを乗り越えた経験と内製技術、適材適所の人事管理が大きな力となり、トレンドを先取りする商品開発に結びついている。


掲載日:2007年10月24日

京都府 海外展開製造業

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