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元気印中小企業


伝統技術を武器に新事業展開[丸加]

店内に展示したスカーフなどの商品
会社名 (株)丸加
代表者 蟹江信之社長
業種 繊維・繊維製品
所在地 横浜市中区蓬莱町1の1の10
電話 045-251-6762

伝統的製法で独自の地位を確立

 明治時代に日本へ伝わったとされる捺染(なっせん)は、港町横浜の伝統的な地場産業。丸加はこの技術を高級スカーフに用い、専業メーカーとして独自の地位を確立している。捺染の工程には、図案から製版、プリント、縫製に至るまで、専用の設備と職人の存在が不可欠。大量生産に頼る大手には参入が難しく、今では競合他社もほとんどなくなった。
 同社の捺染加工を施したオリジナルスカーフの価格は、一枚当たり50万円から。毎年20−30程度のデザインを起こし、販売はもちろん、自社のコレクションとしても保管している。図案には花などの植物をはじめさまざまなモチーフが用いられるため、世界の歴史や文化、自然科学に至るまで、幅広い知識が必要だ。デザイナーは日々情報収集に努めており、こうした地道な蓄積が、同社の高いブランド力を支えてきた土台といえる。

新事業と若年層の取り込みに注力

 連綿と受け継がれてきた伝統とともに、丸加は新事業の開拓にも力を入れている。現在好調なのが、ユニフォームやイベント、ノベルティ向けのスカーフやハンカチ事業だ。幾何学や水玉模様など、流行のデザインを積極的に採用。蓄積した5000パターン以上の図案のなかから、コンピューターグラフィックで配色を変えるなどサンプルを提示することで、ほとんどの顧客の希望に対応、受注から納品までを1カ月に、製品化コストを半分にすることに成功した。航空会社や金融機関、サービス業など、年々顧客を拡大中だ。
 ファッション業界では今、ジーンズを中心としたカジュアルブームが一段落。「エレガントやレトロなデザインへの関心が高まっている」(金子浩取締役)という。同社は08年4月に完成する新横浜の複合型駅ビルへ4店舗目の出店を決めており、これを機に、新たな顧客層の取り込みを図る。同じフロアにエステやネイルアート店なども集積する見通しとなっており、若年層の開拓に一役買いそうだ。近年スカーフがファッションアイテムとして見直されてきた流れも追い風になる。
 ハンカチやパーティー用ストールにおいては、中国での本格的な生産にも乗り出した。都市部の中国人の購買力は高まっており、「中国にも高品質な製品を求める富裕層は多い」(同)という。
 積極的なマーケティング戦略と同時に、会社の飛躍を支えるデザイナーの育成にも力を入れる。若手がやりがいを持って働ける職場を目指し、入社直後から裁量の広い仕事を任せながらも、個々の独創性を最大限に尊重。こうした方針により、若手人材の定着率も高い水準を維持している。蓄積された伝統を武器に、新たな分野にも果敢に挑み続ける姿勢が、丸加の強さの秘密といえそうだ。

店内に展示したスカーフなどの商品

店内に展示したスカーフなどの商品

ワンポイント

流行の2極化を追い風に

 若者を中心にジーンズが浸透し、カジュアルなファッションが主流となる一方で、エレガントやレトロな着こなしにも注目が高まっている。丸加では伝統的な花柄などのデザインの良さを生かしつつ、幾何学模様や水玉など、汎用性のあるデザインも積極的に採用。顧客のニーズに合わせたハンカチやスカーフ、ストールなどの事業を拡大している。長年にわたり培われた伝統と品質の高さを武器に、今後も他社のまねのできない独自の存在感を打ち出していきそうだ。


掲載日:2007年9月19日

海外展開神奈川県製造業

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