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元気印中小企業


日本の音文化を変える[傳田聴覚システム研究所]

傳田文夫社長

傳田文夫社長

会社名 (株)傳田聴覚システム研究所
代表者 傳田文夫社長
業種 その他非製造業
所在地 横浜市港北区錦が丘11の17
電話 045-439-5955

トレーニングで聴覚向上

 楽器の演奏技術と楽曲を聴き取る力には密接な関係があるといわれている。音楽大学の講師を務めていた傳田文夫傳田聴覚システム研究所社長は、長年の生徒への指導で思うように技術が向上しないのは、欧米人に比べて劣る日本人の聴覚に問題があると考えた。20年近い研究の結果、母音をとらえて子音を聞き逃す日本人固有の言語習慣にその原因を突き止め「聴覚を改善して日本の音文化を変える」との思いから聴覚トレーニングを始めたのが同社設立のきっかけだ。
 聴覚トレーニングは人間が聞き取れる20−2万ヘルツの周波数帯域のうち、2000−7000ヘルツの中核的な帯域に倍音をかぶせ、音の聞こえる左右のチャンネルを断続的に変えることで聴覚を刺激するのが特徴。トレーニング前には聞き取りにくかった楽器の音や、英語の発音が聞き取りやすくなる。「日本人も欧米人並みの聴覚は持っている。固有の言語習慣が、その能力を引き出すうえで障害になっているだけ」と傳田社長は説明する。
 通学や通信教育など、訓練方法は個人のペースに合わせて選ぶことが可能。04年から専用のソフトも発売し、聴覚訓練のほか、言語トレーニングや能力開発、リラクゼーション用など6種類をそろえた。価格は3万9000円から。現在は通学と通信教育で約2000人が受講し、ソフトは約8万セットを販売した。

健康面での効果も続々

 同社のトレーニングが効果をもたらすのは、音楽の聞き取り能力や英語のリスニング力だけにとどまらない。驚くべきことに、利用者からは健康面での改善事例が数多く報告されている。不眠症の改善をはじめ、自閉症や認知症、更年期障害、内臓疾患や脳障害といった難病で効果が出たケースもある。精神科医がトレーニング前後の自閉症患者を診察したところ、「全く別人になった」と所見を述べたという。
 同社のトレーニング効果を調査した著名な脳外科医によれば、ストレスを解消するベータエンドルフィンや、若返りホルモンとされるDHEAが、聴覚トレーニング後に約2倍に増加。これが脳や神経機能の改善につながっていると考えられている。同社では今後医学者と協力し、科学的な実証を重ねる方針だ。
 聴覚トレーニング事業の立ち上げから、同社の売り上げは4年間で5割以上も伸びた。傳田社長は「潜在的なニーズはまだある」としており、今後は老人医療施設などへのフランチャイズ展開も進める考えだ。とくに自閉症や認知症は、薬物治療や生活指導など、さまざまな医学的アプローチが試みられているものの、確たる対処策がみつからないのが実情。「聴覚トレーニングを活用し、みんなを幸せにしたい」と傳田社長は夢を膨らませる。

傳田聴覚システム研究所のトレーニング室内

傳田聴覚システム研究所のトレーニング室内

ワンポイント

病気治療への活用に期待

 周波数や左右のチャンネルを操作する聴覚トレーニング方法は、長年にわたり傳田社長が蓄積した研究ノウハウから生まれた。聴覚や英語の聞き取り能力の向上ではすでに効果を実証済み。新たに健康面での効果が報告されており、自閉症や認知症をはじめ、内臓疾患や脳障害など、医療分野への活用も期待されている。傳田社長が全国のオーディオ技術者と共同開発した高音質なヘッドホンやスピーカーなども販売し、音を通じて豊かな生活を演出するのが同社のサービスの強みだ。


掲載日:2007年9月11日

サービス業健康・安全神奈川県

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