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元気印中小企業


手掛けるアイテムは5000[カツロン]

石川宏社長

石川宏社長

会社名 (株)カツロン
代表者 石川宏社長
業種 樹脂素材応用製品メーカー
所在地 大阪府東大阪市下小阪3の8の6
電話 06-6721-7115

好業績を維持

 「市場からの要求がヒントとなり、それに応えようとした結果、当社独自の技術・製品が生まれてきた」。カツロンの石川宏社長はこう振り返る。同社は樹脂素材応用製品の有力メーカー。得意とするプラスチック異形押出成形技術を駆使し、多品種小ロットの受注生産を展開している。ドアパッキンやコンテナ扉用パッキン、防水パッキン、クッション材、緩衝材などを生産し、手掛ける製品は5000アイテムを超える。
 業績は増収路線で着実な成長を見せる。07年5月期の売上高は36億5000万円(06年5月期は33億6900万円)。売上高経常利益率は11%弱に達する。建材やOA機器、車業界など約150社の取引先に製品を供給する。原材料高という利益圧迫要因がある中「幅広い業界に製品を供給し景気変動に影響されにくい体質があるのと、生産性向上にも取り組んだ」(石川社長)結果、好業績を維持する。

原点はチョコレート

 同社の押出製品の原点はチョコレートの製造だ。その後、ビニールホースの製造を始め、海上コンテナ扉に使われる防水パッキンなど製品幅を広げていった。代表技術は3次元ハイブリッド製法。射出成形と押出成形の長所を融合させて実現した。具体的には射出成形で不可能とされていた『長尺・エンドレス物』と、押出成形で難しいとされた『精密な3次元構造』に成功した。
 同製法は石川社長が90年に脳内出血で半身まひとなり、リハビリに使っていた突起付き健康サンダルがヒントとなった。「突起の高さを確保し、マット形状にすればいろいろな商品に応用できる」(同)。ただ開発に着手した91年は突起の高さ10ミリメートルが限界だった。射出成形型を十数枚並べ、金型の移動や樹脂の充てん速度に工夫を加えるなど改良を重ね、突起高さで50ミリ-100ミリメートルまでの製品が連続成形できる製法を97年に開発した。日米で製法特許を取得した。

車関連などで四つの開発テーマ

 3次元ハイブリッド製法を使い、芝生保護材「ターフパーキング」やテーマパークやゴルフ場などの屋外道路に敷く「ラクラクロード」を商品化した。こうした同社の技術力は対外的に認められ、経済産業省の「元気なモノ作り中小企業300社」にも07年に選定された。
 2010年5月期に売上高50億円達成を目標に置く。さらなる生産性向上を目指し、関西地区の工場再編にも着手する計画。次世代後継者も社長の息子である石川明一専務が入社したことで安泰だ。大学や大手企業と連携した次代の研究テーマにも取り組む。「詳しくはいえないが、自動車関連などで大きなテーマが4件ほど動いている」(石川社長)。市場から新しいヒントを見つけ、新技術を創出する意欲は衰えない。

押出成形で作られる製品群

押出成形で作られる製品群

Onepoint

縁の下の力持ち

 「銀行に頭を下げるべからず」。カツロン創業者で石川社長の父である石川丈夫氏の遺言だ。内部留保を心掛けて堅実経営を実践してきた。ただ、これだと思えば新技術・新製品の開発に積極的に資金を投入する。3000万円の開発費が無駄になった経験も持つが大きなバネにする。押出成形技術をベースに前向きな技術革新を続けてきたことが、現在の成長につながっている。製品特性から縁の下の力持ち的企業だが、有力中小メーカーがひしめく東大阪の企業で、実力を備えた1社であることは間違いない。


掲載日:2007年9月26日

大阪府 知的財産権製造業

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