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元気印中小企業


日本農業の近代化に貢献[斎藤農機製作所]

齋藤成徳社長

齋藤成徳社長

会社名 (株)斎藤農機製作所
代表者 齋藤成徳社長
業種 一般機械
所在地 山形県酒田市両羽町332
電話 0234-23-1511

常に新製品を投入

 最上川の河口に広がる山形県庄内平野は、ブランド米で知られる日本で指折りの穀倉地帯。この地で斎藤農機製作所は1927年に創業。老舗企業として、また地元で数少ない完成品製造会社として農業機械の開発・設計から製造販売までを一貫して手掛け、地域産業の発展を担ってきた。
 農業機械といっても製品群は多種多様だ。コンバインや自走カッター、にんじん収穫機、大豆脱粒機、ホウレン草調整機などの収穫に関するもののほか、水田の畦の平面やのり面、水際の急斜面の除草が容易にできる草刈り機や、一時間に1000枚処理できる全自動苗箱洗浄機などを開発。これらの一部は大手農機メーカーと共同開発によりOEM(相手先ブランド)生産する一方で、自社ブランド「サイトー」でも販売している。
 商品開発の底流には農業の機械化、近代化を推進したいという思いがある。小規模な農家が主流の日本において省人化は当然の流れ。さらに今後、集団化が進めば農機に対するニーズはますます高度化、多様化する見込み。こうした声をくみ上げて常に新製品を開発し続けてきた。同社の開発力が評価されているのは蓄積された技術力はもちろん、市場に対する感性の鋭さから。庄内地区で農業の機械化が進んでいるのは、同社の存在があってこそとも言える。

異分野にも進出し足腰を強化

 「本業を離れるな、本業を続けるな、本業の中身を変えよ」。同社の社訓だ。基本を忘れず改革も進めよ、という思想にのっとって87年に進出したのが精密板金加工。農機は季節商品で生産量に波があるため、年間で平均的に生産できるよう多角化に踏み切った。
 ドイツ製のレーザー加工機を3台導入。薄板から厚さ20ミリメートルの厚板までを加工できる。多品種少量生産を貫いており、1個だけでも大歓迎という姿勢だ。ミシンや半導体製造装置、工作機械などの部品を供給しており、単品に対応できる貴重な工場として取引先から重宝されている。曲げや溶接など仕上げを精密に行い、完成品で納品できることも信頼の源である。
 さらに同社のユニークさを際だたせているのが96年から始めた3次元CADを用いた光造形だ。液体の光硬化性樹脂を、紫外線レーザーの照射により1層0・15ミリメートルずつ固化させて立体形状を作る。表面はもちろん、内面の空洞もデータ通りに忠実に再現する。携帯電話や自動車部品、さらには人体模型など、あらゆる業者から開発段階での依頼を受けており、同社もそのノウハウを農機へ転換している。
 農機と精密板金加工、光造形が同社の3本柱。とはいえ売り上げの85%は農機が占める。農機を主力に付加価値の高い板金と光造形を充実させて総合力を高めていくのが今後の課題だ。

高性能のドイツ製レーザー加工機を導入して精密板金加工分野にも参入

高性能のドイツ製レーザー加工機を導入して精密板金加工分野にも参入

Onepoint

市場ニーズに合致した経営が強み

 農業は、天候はもちろん国の政策にも左右されやすい産業だ。当然、農機の売れ行きにも影響が出る。こうしたなかで同社が成長できているのは、農業の発展は地域の発展という考えが根底にあり、ユーザー本位の製品を次々と投入してきたから。現に同社の製品は便利さを追求したアイデア商品とも言える。精密板金事業に至っては完全にすき間産業として成り立っている。必要なモノを必要な人に必要なだけ提供するという、単純かつ合理的だが、難しい経営をこなしているのが同社の強みだろう。


掲載日:2007年9月19日

加工山形県製造業

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